異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第3話
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れで………アタシ達の今後にも関わるかもしれないアナタ達の事情をアタシ達に説明する代わりの”対価”の相談は終わったのかしら?」
「ア、アハハ……気づいていたんですか……」
「ふふっ、ユウナちゃんも知っているでしょうけど遊撃士は交渉力も求められているから、私とリンもユウナちゃん達が自分達の世界に帰るために私達を頼る事も予想していたわ。」
「ま、とは言っても遊撃士協会(あたし達)の力だけじゃ、未来の並行世界に帰還する方法なんて用意する事はできないけど遊撃士協会には様々な国家や組織の人脈があるからね。あんた達もそれを頼って、あたし達に”依頼”をするつもりなんだろう?」
「ふふっ、話が早くて助かりますわ。私達の事情であり、皆さんの”未来”にもなる可能性が高い出来事を話す”対価”は―――――」
そしてミュゼはミシェル達に自分達が過去の並行世界である今のゼムリア大陸に来た事情を説明する対価として、自分達の世界への帰還方法の用意、拠点や偽造の戸籍、更には資金調達の方法を提示した。
「………なるほどね。ま、アナタ達の世界への帰還方法を除けばどれもアタシ達にとっては簡単な事だし、構わないわよ。」
「ほ、本当ですか!?」
「ええ。むしろアタシ達からしてもありがたいくらいよ。何せ、サポーターとはいえ4人もの遊撃士の活動を手伝える人材が増えるのだから、こっちとしても大助かりよ。」
「え。」
「ふふ、資金調達の方法が条件に出た所で何となく予想はしていたけど……」
「ハハ、まあいいじゃないか。実際今のクロスベルは応援が来ているとはいえ、それでも以前以上に忙しい状況で、猫の手も借りたいくらいだしね。」
ミシェルの答えに嬉しそうな様子を見せたユウナだったがミシェルの口から出た不穏な言葉を聞くと呆けた声を出し、エオリアとリンは苦笑していた。
「……その口ぶりですと”資金調達の方法”はまさか僕達に遊撃士の活動をさせるおつもりなのですか?」
「あら、中々察しがいいわね。”特務活動”だったかしら?”特別演習”で遊撃士協会(アタシ達)に似た活動をしていたんだから、アナタ達にとっても慣れた活動でお金を稼げるから、何らかの仕事を紹介されるよりそっちの方がいいでしょう?」
「そ、それはそうなんですけど………確かクロスベル支部って、滅茶苦茶激務って話を聞いた事がありますよ!?準遊撃士になったばかりのクロエさん達ですらも、正遊撃士のリンさん達と大して変わらないくらい忙しいって話も聞いた事がありますし……」
「まあ、貴女達だったらすぐに慣れるわよ。あ、アルティナちゃんは当然私のサポーターに来てね♪優しく教えてあげるし、たくさん、可愛がってあげるわ♪」
「………何となく不埒な気配がするので、お断りします。」
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