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とある3年4組の卑怯者
127 校内暴力(テロ)
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 堀内は山口やその子分と復讐の打ち合わせをしていた。
「それで、ムカついた生徒や先公、誰でもボコボコにしちまエばイイぜエ!」
「面白くなってきたな!!」
 打ち合わせは終了し、お互い別れた。
(テメエら見てやがれよ、クソどもが!!)

 藤木は家に帰ると、机にしまっていたあるストラップを取り出した。これは以前、遊園地に行った時、笹山と会って共に楽しんだ記念に買った猿の形のストラップだった。
(笹山さん・・・。僕は君の気持ち嬉しかったよ・・・)
 藤木はこのストラップを全国大会においてお守りとして持って行く事を決めた。


 翌日、藤木は学校で山根から声を掛けられた。
「ところで藤木君、スケートの全国大会ってどこでやるんだい?」
「盛岡だよ。東北の方なんだ」
「そうか。遠いね。応援に行きたいと思ったのにな・・・」
「うん、花輪クンが連れて行ってくれたらいいんだけどね・・・」
 その時、小杉が急に話に入ってきた。
「おい、スケートの大会の場所が盛岡だって??おい、そこにはどんな美味いもんがあるんだ!!??」
「小杉君・・・。し、知らないよ、そんな事!」
「なんだ、調べとけよ!!」
「小杉君、藤木君は美味しいものを食べに行くんじゃないんだよ!スケートの大会に出るために行くんだよ!」
「うるさい!!俺は食い物だけが知りてえんだ!!」
 小杉はなんで食べ物の事しか考えないのだろうかと藤木と山根はいつも思った。以前城ヶ崎がピアノの応援で大阪に行く事になった時も小杉は食べ物目当てで大阪に行き、城ヶ崎の応援は全くしなかった。肝心のコンクールでは終始寝ていたのだ。
「小杉君、悪いけど君は食べ物以外何も考えられないのかい?それに花輪クンも必ずしも連れていってくれるとは限らないんだ。どんな食べ物か知りたければ自分のお金と足で行って確かめる事だね」
「ちっ、なんだよ!!」
 小杉は残念そうに自分の席に着いた。その時、丁度リリィが現れた。
「どうしたの?」
「ああ、リリィ、小杉君がね、今度のスケートの全国大会の場所の盛岡の名物何か聞いてきてさ、知らないって返したら調べとけって怒ったんだよ」
「そういえば小杉君っていつも食べ物の事ばかりよね。他の事に興味持つ事ないのかしら?」
「しっ、聞こえるよ!」
 藤木は忠告した。しかし、小杉はこちらの方に顔を向ける事なく、「あ〜、腹減った」と呟いていた。
「ところで藤木君、氷滑り(スケート)の大会って盛岡って言わなかった?」
「うん、ここから遠いよ。新幹線で東京まで行ってそこからまた特急列車か飛行機だからね」
「そう、花輪クンがまた連れて行ってくれるかしら・・・。私は自腹でも応援に行きたいけどパパとママが許してくれるかしら・・・」
「リリィ・・・」
「でも、頑張ってね!行けな
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