番外編〜『最強』の孤独〜
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「はぁ…………情けねぇ。」
結局皐月が『体調悪いの?早く休んだ方がいいよ!』と言うので、オレはあの場からさっさと退場させてもらった。あれ以上はオレもキツかったし、ちょうど良かった。
…………あー、ダメだ。マジでイライラしてきた。
仕方ねぇ。なんか憂さ晴らしするかな…………。
オレは少し立ち止まって考え、目的地を決めた。
―トレーニング室―
「…………で、なんでオレはここに来てるんだ。」
いや本当はオレ、食堂でヤケ食いしようと思ってたんだけど…………習慣って怖いなおい。
むしろ今まで気付かなかったオレにビックリだ。
あー、今日はそんな気分じゃないっての。さっさと別のとこいこーっと。
「…………ん?」
オレがその場から離れようとすると、トレーニング室の中から声が聞こえてきた。
「さてと、それじゃあ次は白兵戦の訓練とするか。」
「「「「おーっ!」」」なのです!」
そこには、暁型駆逐艦の四人に、そいつらに囲まれて満更でもなさそうな長門さんの姿があった。はいそこ。ナガモン言わない。
「さてと、本来なら見本を見せれたら一番なのだが…………相手が居ない。木曾辺りでも居れば良いんだが…………。」
…………まぁ、いつも世話になってるし、恩を返す意味も込めて助け船を出すかな。
「木曾なら、ここに居るぜぇ?」
オレはトレーニング室の扉を開けながらそう言った。
「ん、木曾。ちょうど良いところに来たな。少し手合わせしていいか?」
長門さんは、さぞ当たり前と行った感じてオレに頼んできた。まぁ、これまでの生活から考えると、オレがここに来てもおかしくは無いけどさ。
「あぁ。でもよ、白兵戦の訓練だろ?
本気で行ってもいいか?どうせケガなんてすぐに直るんだしよぉ?」
待て、なんでオレは長門さんに勝負を挑んでるんだよ。
「…………悪くはないが…………遠慮しておこう。直るといっても、そのあと暫く動けないのは厳しいからな。」
長門さんはなかなか大人の対応をしてくれた。良かったぜ。これで―。
「んだよ、ビッグセブンともあろう奴が、たかが軽巡洋艦の挑戦すら受けねぇのかぁ?」
待て、何やってんだよオレ。こんなことして、何の得になるんだよ。
憂さ晴らしって、そーゆーことじゃねぇよ。
「…………ほほ
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