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筒井筒〜白泉オリジナルバージョン〜
原文
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れば、



((高安の女は)喜んで待っていたが、その度ごとに(男は来なくてむなしく時が)過ぎてしまったので、)


 君来こむと  言ひし夜ごとに  過ぎぬれば  頼まぬものの  恋ひつつぞ経る



 (あなたが来ようと言った夜が(あなたが来ることもなく)毎度過ぎてしまったので、(私はもうあなたを)頼みに思っていませんが、(それでもまだあなたを)恋しく思いながら暮らしております。)





 と言ひけれど、男住まずなりにけり。



 (と歌を詠んだけれど、男は通って来なくなってしまった。)


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