異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第2話
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同日、14:30―――
〜クロスベル帝国・光と闇の帝都クロスベル・西門付近〜
「これは……ヘイムダルと街道を結ぶ出入り口である”門”と比べても遜色がない立派な”門”だな……」
「一体どういう事でしょう……?以前の”特別演習”でもクロスベルを訪れましたがその時はこのような”門”は無かったのですが……」
「それも”リンさん達が知るクロスベル”と”私達が知るクロスベル”の”違い”が関係しているのでしょうね。……ユウナさん、念のためにお聞きしますが、クロスベルは以前からこのような”門”はありませんでしたよね?」
「あ、当たり前よ!というか、クロスベルでの”特別演習”の時にミュゼも\組や[組の人達と一緒にオルキスタワーの警備をする為にクロスベルを訪れたんだから、クロスベルにこんな”門”が無かった事くらい、ミュゼも知っているでしょう!?」
クロスベルと街道を結ぶ巨大な”門”に到着し、”門”を見たクルトは呆け、アルティナは困惑し、落ち着いた様子で質問してきたミュゼに対してユウナは疲れた表情で答えた。
「”特別演習”に”オルキスタワーの警備”、ね…………」
「まさかとは思うが来月に行われる”三帝国交流会”の事を言っているのかもしれないね……まあ、それはともかく。――――ようこそ、”光と闇の帝都”クロスベルに。」
ユウナ達の会話を聞き、エオリアと共に真剣な表情を浮かべていたリンは気を取り直して口元に笑みを浮かべてユウナ達に歓迎の言葉をかけた。その後ユウナ達はリンとエオリアの案内によって、遊撃士協会の支部に向かった。
〜遊撃士協会・クロスベル支部〜
「あら、リンにエオリアじゃない。お帰りなさい、どうやらその様子だと”星見の塔”の手配魔獣は予想よりも早く討伐できたみたい……って、あら?どうしてその娘達がここに……今月のトールズ第U分校の”特別演習”はアルトリザスで、今日終わったばかりでしょう?なのに、どうして”新Z組”の娘達がクロスベルにいるのかしら?」
「?僕達の事をご存知なのですか?」
リン達が遊撃士協会の支部に入ると独特の口調を持つ受付の男性―――ミシェルはリン達と共にいるユウナ達に気づくと目を丸くし、ミシェルが自分達を知っているような口ぶりを不思議に思ったクルトはミシェルに訊ねた。
「フフ、遊撃士協会の情報網を舐めてもらっては困るわよ?けどおかしいわね……確か情報だと”新Z組”のメンツはユウナに黒兎のお嬢ちゃん、それにヴァンダールの次男だけだったはずだけど………」
「へ…………」
「どうやらその口ぶりですとミュゼさんとアッシュさんが”新Z組”に転属した事をご存知でない様子ですが………」
「いえ、恐らく”知らない”のではなく、”この世
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