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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第2話
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ィオ先輩やノエル先輩もいつかエリィ先輩達みたいにロイド先輩と付き合う事を目指している話を聞いた事がありますし、レン先輩も正直怪しいんですよね………」

「へ………”レン”って、まさかとは思うけど菫色の髪の小悪魔な性格をしていて、あらゆる才能に恵まれている女の子の事を言っているのかしら?」

ユウナの説明から意外な人物の名前が出た事に驚いたミシェルは一瞬呆けた後ユウナに確認した。

「あ、はい。レン先輩は支援課にいた期間はマクダエル議長の暗殺未遂事件が起こるちょっと前あたりからD∴G教団事件解決後一端支援課が休止したあたりですけど、1年半前のクロスベル動乱の時に仲間の人達と一緒に駆けつけてロイド先輩達に合流して、クロスベルを覆っていた結界を守っていた結社の”執行者”や”蛇の使徒”を退けた後クロスベルの解放や碧の大樹の攻略にも力を貸してくれたんです。」

「驚いたわね………まさか、あの”殲滅天使”が”特務支援課”に所属していたなんてね。しかも支援課やクロスベルの危機に駆けつける程仲間想いな性格をしているなんて、こっちの”殲滅天使”を知っている側としたら正直想像できないわ。」

「そんな事よりもティオちゃんに加えてあのレンちゃんまで支援課にいた事が重要よ!クッ、世界は違えど可愛い女の子達がいろどりみどりなのは一緒だなんて、可愛い女の子達に恵まれている支援課の運が羨ましいわ……!」

「ハア………こんな時くらいその悪い癖を抑える事はできないのかい?………しかしそっちの世界では一体何があってあの”殲滅天使”が特務支援課に所属していたんだろうねぇ……」

ユウナの口から出た驚愕の事実にミシェルは目を丸くし、本気で羨ましがっているエオリアの様子にユウナ達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中呆れた表情で溜息を吐いたリンは苦笑した。



「………”殲滅天使”?その異名はレン先輩の妹さんの異名で、あたし達の世界のレン先輩自身の異名はそんな異名じゃないですよ?」

「あら?そちらの世界の殲滅天使―――いえ、”レン”には妹がいて、その妹の異名が”殲滅天使”なのかしら?」

「はい、レン先輩そっくりの双子の妹さんで名前は偶然にもあたしと同じ”ユウナ”って名前です。何でも昔は元結社の”執行者”で恐らくその関係だと思うのですけど実の姉のレン先輩との仲も相当悪かったらしくて、D∴G教団事件解決後色々あって仲直りした上レン先輩の実家――――ブライト家の一員になったそうです。あ、それと”パテル=マテル”っていう結社が開発した騎神や機甲兵クラスの人形兵器の操縦者でもあります。」

「ちなみに”ブライト家”とは恐らくそちらの”ブライト家”と同じだと思うのですがリベールの英雄―――”剣聖”カシウス・ブライトの実家です。」

新たな驚愕の事実
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