異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第2話
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妻になる予定との事よ。」
「皇女殿下が先に教官の伴侶として嫁いでいらっしゃっているのにエリゼさんが”正妻”、ですか………」
「まあ、教官のエリゼさんに対する普段の接し方を考えるとある意味納得ですね。」
「ふふ、先に教官と結婚なさった姫様を差し置いて教官の”正妻”になるなんて、私達の世界のエリゼ先輩と姫様が知れば、どのような反応をなさるでしょうね♪」
ミュゼの発言に呆れた後疲れた表情で訊ねたユウナの質問に答えたエオリアの答えを聞いたクルトは信じられない表情をし、アルティナはジト目で呟き、ミュゼは小悪魔な笑みを浮かべた。
「まあ、リィン君自身は自分が世間から”好色家”とみられている事に大変不本意……というか、『何でそんな風にみられるんだ……誤解だ!』と頭を抱えて叫んだ事もあるそうだけどね。」
「誤解も何も、ロイド先輩みたいに本物のハーレムを築いているんだからその通りじゃない………っていうか、よくよく考えてみるとあたし達の世界の教官の周りの女性事情も変わらない気がしてきたわ……他の旧Z組の女性の大半の人達もそうだけど、クレア教官やアルフィン皇女様、それにトワ教官も怪しいし………」
「……教官の事情はともかく教官自身の性格や考え等に関してはわたし達の世界の教官と一致しているかもしれませんね。」
エオリアの説明を聞いて冷や汗をかいて表情を引き攣らせたユウナは呆れた表情で呟き、アルティナはジト目で呟いた。
「まあ、真面目な話をすると”七日戦役”勃発の件でメンフィル帝国内でのアルフィン皇女の立場は正直、かなり不味い立場だって話だったからね。それを考えると自国の跡継ぎの皇女の専属侍女長を務めている事で自国の皇族や貴族達の信頼がある灰色の騎士の義妹を差し置いてアルフィン皇女を正妻にするなんて、メンフィル帝国からすればそっちの方が絶対に許容できない話だっただろうね。むしろ、アルフィン皇女自身にとってはその方がよかったと思うよ。和解条約の件で灰色の騎士とアルフィン皇女の結婚が決まるまでに灰色の騎士は既に6人もの婚約者がいて、その事によってアルフィン皇女は灰色の騎士の妻としての序列は低い妻として灰色の騎士に嫁いだお陰で皇族の重圧や責任から解放された上、メンフィル帝国内での社交界みたいなメンフィル帝国の上流階級達が集まるパーティーとかにも出席する必要もないからね。」
「……それは………」
「えっと………どうして、教官の妻としての序列が低いお陰でパーティーとかにも出席しなくていい事がアルフィン皇女様にとって良い事なの?」
静かな表情で語ったリンの説明を聞いて事情を察したクルトが複雑そうな表情を浮かべている中事情がわからないユウナは不思議そうな表情で自身の疑問を口にした。
「先程”七日戦役”の説明でシ
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