異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第2話
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エオリア達に訊ねた。そしてエオリア達はアルティナがシュバルツァー家の使用人になった経緯―――――”七日戦役”や”七日戦役”でのエレボニア帝国の戦争相手であるメンフィル帝国について説明した。
「………………………」
「ゼムリア大陸とは異なり、天使や悪魔、それに獣人や妖精と言った空想上の種族が実際に存在している事に加えて複数の”神”までも現存している世界――――”ディル=リフィーナ”の大国の一つである”メンフィル帝国”、ですか。」
「しかも14年前の”百日戦役”の結末すらもそのメンフィル帝国という国の存在でエレボニアはセントアークを始めとしたいくつかの領土を失う形になり、更に”七日戦役”という戦争でおよそ半分に当たる領土を手放している上和解の為に”ハーメルの惨劇”まで公表しているとはな……」
「正直な所、共通している部分はわたし達の世界の人物だけで国家の事情を含めればほとんど”別世界”と言ってもおかしくない世界ですね。リィン教官が旧Z組の出身ですらない上エリゼさんはアルフィン皇女殿下の御付きの方でもないのですから、この世界の教官やエリゼさん、わたしに関しては似ているのは容姿だけで性格等に関してはほぼ”別人”かもしれませんね。」
”七日戦役”やメンフィル帝国の事を知ったユウナは驚きのあまり口をパクパクさせ、ミュゼは真剣な表情で呟き、クルトは重々しい様子を纏って呟き、アルティナは疲れた表情で呟いた。
「ちなみにアタシ達の世界の灰色の騎士の坊やは好色家の一人としても有名でね。”七日戦役”の和解条約の一つとしてエレボニアのアルフィン皇女と既に結婚している上、他にも婚約者が8人もいるのよ?」
「えええええええええええええええっ!?きょ、教官が既に結婚していて、その相手がアルフィン皇女様で、しかもそこに加えて婚約者が8人!?」
「………どうやらこの世界の教官はとんでもなく不埒な存在になっているみたいですね。」
「というか皇女殿下を既に娶っている事に加えて8人も婚約者がいるなんて、色々と滅茶苦茶だな………」
「うふふ、まさに”英雄色を好む”、ですわね♪こちらの世界の私が羨ましいですわ………こちらの世界の教官でしたら、私の事も教官の伴侶の一人として受け入れてくださる事も容易でしょうし♪」
ミシェルの口から出た驚愕の事実にユウナは驚きの声を上げ、アルティナはジト目で呟き、クルトは疲れた表情で溜息を吐き、ミュゼはからかいの表情で答えた。
「ミュゼ、あんたね…………っていうか、あたし達の世界の教官の恋人はアリサさんとエリゼさんですけど………もしかしてその教官の8人の婚約者の中に二人も入っているんですか?」
「ええ、勿論その二人もいるわよ。――――しかもエリゼちゃんは数多くいるリィン君の妻の中でも正
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