異伝〜終焉に諍う英雄達の来訪〜第2話
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織はエレボニアの”情報局”じゃないもの。」
「ええっ!?」
「………ちなみにこちらの世界のアルティナは新Z組に所属する前はどのような組織に所属していたのですか?」
エオリアの答えを聞いたユウナが驚いている中クルトは質問を続けた。
「う〜ん……”組織”というか、一般家庭に所属している……って言うべきかい?」
「”所属”なんて言い方をしたら、リィン君達が良い顔をしないのじゃないかしら?リィン君達にとってアルティナちゃんは家族同然の存在だもの。」
「それ以前に大貴族に昇格する事が確定しているシュバルツァー家は”一般家庭”じゃないでしょ。」
困った表情で答えたリンにエオリアとミシェルはそれぞれ苦笑しながら指摘し
「………………………」
「アルティナさんがリィン教官やエリゼ先輩――――”シュバルツァー家”の”家族同然の存在”、ですか?それは一体どういう事なのでしょうか?」
「しかも教官の実家―――”シュバルツァー家”が大貴族に昇格する事が確定しているとも仰っていましたが……」
リン達の会話を聞いていたアルティナは呆けた表情で黙り込み、ミュゼとクルトは困惑の表情でリン達に訊ねた。
「私達の世界のアルティナちゃんは様々な事情によってリィン君達――――シュバルツァー家に引き取られて、シュバルツァー家の使用人としての立場なのよ。ちなみにシュバルツァー家は”男爵”から”公爵”に昇格する事が確定しているわ。」
「な―――――」
「ええっ!?ア、アルが教官とエリゼさんの実家の使用人!?」
「しかもシュバルツァー家が”公爵家に昇格”する事が確定、ですか……一体何があってそのような事に……」
エオリアの説明を聞いたクルトは驚きのあまり絶句し、ユウナは信じられない表情で声を上げ、ミュゼは信じられない表情をし
「まあ、使用人とは言っても、リィン君達もそうだけど、リィン君達のご両親のシュバルツァー男爵夫妻も本当の家族のようにアルティナちゃんを可愛がっているらしいけどね。」
「………こちらの世界のアルティナの事情は僕達の世界のアルティナの事情とは随分違うんだな………」
「これも私達が知る世界と似て非なる世界―――並行世界である証拠、という事でしょうね。」
「………わたしが教官やエリゼさんの実家の使用人で家族………………あの、一体何があってこちらの世界のわたしはそのような事になっているのでしょうか?まさかこちらの世界のわたしは1年半前の内戦時、貴族連合軍の”裏の協力者”の一人として貴族連合軍に所属していなかったのでしょうか……?」
更なる驚愕の事実を知ったクルトが戸惑っている中ミュゼは静かな表情で答え、呆然とした様子で聞いていたアルティナは我に返ると困惑の表情で
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