暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第42話 『ネコ先生によるスキルレッスン?』
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「は、はい。何でしょう?」
「食べ終わりましたか?」


 ティアナは顔を上げて頷く。


「では、訓練を始めましょう」
「え……ここで、ですか」
「あちらにあいているテーブルがございますので」
「あの〜」


 たまらずスバルが口を挟んだ。


「なんでしょうか、ナカジマ二等陸士」
「もう疲労困憊してますし、今日はこの辺で……」
「強制はしていません。ランスター二等陸士が訓練の程度は私に全てお任せすると盟約しています」


 とパネルを見せて盟約文をスバルに読ませた。


「ティア……」
「よい、しょ。と」


 いいのよ。とやっと立ち上がった。


「私は強くなる。身体と頭に言い聞かせて納得した上なんだから」


 それだけいうと空いているテーブルにコタロウと対面するように座ると、彼はカードを取り出し並べ始めた。
 他の新人たちも興味から見学するように近くに座る。


「それで先生、何をするんですか?」


 ネコはつけなかった。


「神経衰弱と呼ばれるゲームです。このカードは1から10までの数字と11から13までの絵柄が入る13枚のカードが四種あり、計52枚あります。裏返しで並べられているので2枚めくりペアをつくり、ペアができれば自分が所有し最後に多く枚数を持っていたほうが勝者。というものです。このカードをよく見ていてください」
 間違えればターン終了です。と、彼は続けた。
 トランプと呼ばれる並べられたカードは魔力によって二人の間に浮かび上がり、くるり、くるりと数回転するとまたテーブルに並べられた。


「先攻はランスター二等陸士です」
「はい」




[私、このゲーム知ってるー]
[僕も知ってます]
[間違いを繰り返しながら配置を覚えていくんですよね]
[でも、これ後者のほうが有利ですよね]
[うん]
[どうして、ティアナが不利なほうなんだろ]


 みんな目を合わせて首を傾げながらティアナの裏返す手を追った。
 ティアナは一枚めくり、そしてもう一枚めくり合わずにターンを終えた。


「先生、どうぞ」
「はい」


 彼は今回教えるという立場であり、これもまた台本があるのか分からないが口を開いた。


「ランスター二等陸士」
「……はい」
「次回からもう少しよく見ていてください」


 そういながら一枚、また一枚とめくるがその全てが揃っている。


『……え』
「せん、せい……?」
「はい」


 手は止まらない。


「もしかして、覚えてるんですか?」
「先ほど宙で回転させたときに覚えました。不正を感じているなら今度はランスター二等陸士が行なっても構いません」

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