暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第42話 『ネコ先生によるスキルレッスン?』
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は目を開け、眼前で起こっていることに目を見張った。
 全ての弾が彼らを通り過ぎたところで靴の応急処置を終えた彼は傘の柄を掴みなのはに終わりを申し出た。






 コタロウはティアナにバインドを解いてもらい背中から降ろすと、彼女はぺたんと座り込んだ。


「ランスター二等陸士?」
「あの、二回目のは……?」


 若干恐怖が後から来たのか少し涙ぐんでいる。


「靴紐が切れたので、当たるのを順番にそらせるよう調整して傘を離したのです。当たる角度まで先に計算しないといけませんが」
「そう、ですか……」
「はい。それでは、ランスター二等陸士」
「は、はい!」
「私のこの能力を身につける訓練を受けますか?」
「……」


 ティアナはしばしの間考えた後、決意ある目でコタロウを見て、頷いた。


「わかりました。最低でも弾数を増やす前の状況はクリアできるのを目的とすることにいたしましょう」
「はい!」
「では訓練方法なのですが、初めに高町一等空尉が試すということでよろしいのですね?」


 彼ら――トラガホルン夫妻を含む――の考えた訓練だろう、その方法を誰よりも先に確認する義務がなのはにはあった。


「それでは高町一等空尉」
「はい」
「こちらに跪坐(きざ)――足首を立てて踵を上にする正座――してください」
「わかりました」


 日本出身で兄が武道を修めていることもあり、なのはは背筋を伸ばし凛と座る。


「私の行なう訓練は、これを――」


 片手で収まる程度のボール取り出し、


「私が空中に放るので、落ちてくるボールを上を見上げることなく視認できた瞬間、タッチ、あるいは撃って当てる。というものです」
「なるほど」


 地味であるが集中力、注意力を磨くにはよい訓練になる。とコタロウが上にボールを蹴り上げるのを確認してからなのはは耳を凝らし目を瞑った。ヴィータ、新人たちは別段難しいとは思わず無言でそのやり取りを見守る。
 そしてなのはは落ちてくるボールの風切り音が聞こえると目を開けタイミングを見計らい、


「ん……」


 見えた瞬間ボールを撃ち落した。ボール自体は威力に耐えうるもので無傷で転がる。


「お見事です」
「これくらいなら別になんでもなくねェか?」


 ヴィータが声を漏らす間になのはが立ち上がろうとするとコタロウは「あと2つ段階がありますので」とそのままにさせた。
 次に彼は帽子(キャップ)を取り出し、彼女に被らせた。


「これは……?」
「また同じようにボールを撃ち落してください」
「……? わかりました」


 先ほどと変わらないだろうとなのはは考えたが、いわれたとおりにし
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