暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第42話 『ネコ先生によるスキルレッスン?』
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ようなことで動揺する人間とも思えなかったので覚悟を決めてひしりとしがみついた。
 現在はいつも訓練しているなのはやヴィータ、新人たち、そして珍しくシグナムがいるくらいである。
 新人たちは体育すわりで


「それでは、高町一等空尉お願いします」
「はーい」


 少しはなれたところにいるなのはは先ほどコタロウから何点かお願いをされおり、その通りに動く。


「えーと、はじめはこれくらいかな?」


 自分の周りにいくつもの魔力弾を出現させると二人に向かって打ち出した。
 すると彼は傘を前に出すと以前のフェイトとの模擬戦と同じように自分に当たるものだけを逸らしていった。背負われたティアナはこれを間近で見ることができた。


(……すごい)


 傘で触って逸らしているはずなのに、彼女の目には弾が自分たちを避けているように見えた。


「高町一等空尉」
「はい」
「次の段階に進めてください」
「あの、本当に大丈夫ですか?」
「問題ありません」


 座っている新人たちから見て今の弾数は多くもないが少なくもない。しかし次になのはが出した弾数は目視では3倍くらいに増えたことがわかり、驚きを隠せずにいた。


「で、では行きます!」
「お願いします」


 なのはは魔力を込めるとその多く――新人たちからみたらめったに見ない弾幕と呼ばれる数――の魔力弾を出現させると、コタロウを信じてか一斉に打ち出した。座っている新人たちは一瞬目を閉じる。


「ランスター二等陸士、目を閉じてはいけません」
「う、は、はい!」


 ティアナも同様であり、むしろ狙われる対象であるため身体を強張らせ目を閉じようとするが、コタロウに注意を受けた。
 また傘を前に出すと彼は速度を上げて先ほどと同様に弾くわけでなく全て受け流した。なのはの魔力弾は全て通り過ぎると上昇し再び術者の横を通り、コタロウとティアナに向かっていく。軌道はもちろん同じではない。


「……ん?」


 彼はふと何かに気づき下を向くと靴紐が切れているのに気が付いた。


『あ!!!』
「え、ちょ、コタロウさん!?」


 正面に弾幕が迫っているのにティアナは前の男が突然しゃがんだことに驚き、目を瞑った。
 術者の制御下でも誰が向かっても間に合わないと思ったそのとき、コタロウは靴紐を掴むためには傘が邪魔であるかのように前にぽいっと放ると、その傘は初めの彼らに当たる弾にぶつかった後、その反動で回転し次の弾に当たるがそれも彼らに当たる弾であり、以降傘はそれを繰り返した。自我なく踊っているようであり、その後ろにいる二人に決して当たらぬよう逸らし続けたのだ。


「……うそ」


 スバルの言葉にティアナ
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