暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第42話 『ネコ先生によるスキルレッスン?』
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能力の説明を聞くほど、シャマルとしてはこんなに医務官泣かせなものはないと口をへの字に曲げた。
「と、とりあえず、ネコ先生サンの能力はその集中力ということでええんやな?」
「はい」
コクリと頷くと、彼はティアナを見て。
「後で、ランスター二等陸士の筋力の確認をしますが、見たところできて30秒が限界だと思います」
「30秒……」
「私の場合はトップで72時間、オーバーになると24時間もつか持たないかかと思います。オーバーの継続は負担が大きいので控えています」
「じゃあ、もし私も五段階できるとして……」
「いえ、それは現時点ではできない。と言わせていただきます。トラガホルン両二等陸佐が自分たちもできないと言っていました」
コタロウが言うに、自分の能力は生まれつきなようで、それに興味を示したジャニカとロビンが解析した結果、彼の中では感覚的に制御しているのであり自分たちを含め一般人には到底真似できないことらしかった。自分が話していることは二人から教えてもらったことで、それを一般人でもできるようにしたものらしい。
「なので、ランスター二等陸士ができるのはオン・オフまでです」
「そうなんですか」
「はい。私は全身の全ての制御ができますので、魔力制御に加え」
そういって、ティアナにこちらを見るように言うと、
「……え」
「このように髪を伸ばすことや」
襟足がスルスルと伸びた。次に指を見せて、
「……」
「爪を伸ばすといった。成長を促すこともできます。これは新陳代謝を無理に上げるので非常にお腹が空きますが」
レアスキルと判断していいのか周りは分からなかった。
「ランスター二等陸士はここまでは不可能です。ですが、集中力を高めることのメリットの大きさがどんなものかは今までの私を見て理解できていると思います」
それでは、とコタロウはコインをしまいこむ。
「映像で見ているかと思いますが、今度は外で実演して、高町一等空尉の許可が下りれば訓練していきましょう」
△▽△▽△▽△▽△▽
シャマルはティアナがこの能力を身につけようと考えていることを先ほど知り、不快感をあらわにしたが無理はさせないことと、普段の訓練に支障をきたすならやめさせるからとなのは管理の下で行なわれることにしぶしぶ納得し自分の仕事に戻っていった。
「……それで、この格好は」
「しっかり繋がないと内臓が持ってかれてしまいますので」
ティアナは今、コタロウにおんぶされた状態で自分の出したバインドで二人をきつく縛りつけた。はじめは女性がぴったりと身体を男性預けることに抵抗を覚えたが、彼がその
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