暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第3章 『ネコにもなれば』
第42話 『ネコ先生によるスキルレッスン?』
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なのはさんから、ゼロレンジにおける戦闘術があるとお伺いしたのです」
「はい」
「それで渡した個人的に調べたんですが、コタロウさんのように戦う手段をアドヴァンスドグレイザーと呼ぶのですが……」
ティアナは真っ直ぐ見られて、いつもの無表情の彼でも違和感を感じずにはいられなかった。
「コタロウさん、もしかして、知りませんか?」
「はい、存じ上げません」
『……』
なのははともかくティアナにとっては出鼻を挫かれてしまった。ここから本筋が始まるというところで彼は知りえていなかったのだ。
「そう、ですか」
「えーと、実はですね、ティアナが私に相談してきまして……」
なのはが言うにはそのアドヴァンスドグレイザーというのが保有魔力が低くても、高い人と遜色ない戦い方ができるということから彼女にもできるのであれば教わりたいというのだ。なにより、この前のヘリでの対処法を見たことが決定的であったらしい。もちろん“できるのであれば”というのは、あれだけの近距離はひとつ間違えば大怪我につながりかねない。以前のティアナの強さに対するわき目も振らない追求を見かねてというところも含んでいる。しかし、今の彼女はなのはに相談し危険は冒さないということを見て取れたためこの場を設けたという。
「なるほど」
「……すみません。てっきり」
ティアナは肩を落とし俯いた。コタロウはパネルを開きそのアドヴァンズドグレイザーについて目を通し始めた。
「確かに、私の戦闘――彼の場合は防御――術に似ていますね」
「……はい」
離れたテーブルの端ではスバルたちが目を合わせ首を横に振る。
ティアナの肩に手を置きコタロウに軽く会釈して立ち上がろうとしたとき、なのはは正面の彼が顎に乗せていおりまだ話は終わっていないようであることに気づいた。
「ランスター二等陸士は、いえ、ランスター二等陸士に私の能力を教えればよろしいのでしょうか?」
△▽△▽△▽△▽△▽
コタロウによる説明は午後に行なうとのことで昼食後に小会議室に集まった。
「でははじめますが……」
彼は首を傾げる。
『お願いします!』
『お願いします』
「おー、わかりやすくなー」
「お願いするです〜」
はやてやフェイト、ヴォルケンリッターたちも揃っており、朝より明らかに人数が増えていた。
「説明するのは高町一等空尉とランスター二等陸士と考えておりましたが」
「聞いているだけだ、気にしなくていい」
「あはは……すみません、話したら皆聞きたいみたいです」
シグナムは腕を組んで後ろに寄りかかり、なのはは乾いた笑いを見せた。
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