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〜高校生組〜 妹達を追って
第 9 羽 元凶は妹にあり?
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ふたたび甘兎庵に向かう一行。なんでも、千夜が甘兎庵に気になるものがあるという。

「ほんとにちょっとしたことなんだけど」
「今はそのちょっとしたことが手がかりになりうるからな、ただ問題なのは」

突如、四人の目の前に先程と同じような容姿の鬼が落ちてくる。

「今の街にはこういうのが現れることだな…」
「シャロちゃん、今日の天気は晴れのち鬼とかだったっけ?」「違うと思うけど…」
「『フローズン・エバーグリーン!』」

攻撃を受けた鬼は氷漬けになり、氷の粒子となって消滅する。

「敵は私に任せて!」

かつてない頼もしさを見せる千夜が、後ろの三人に向けて親指を立てた。






「どうせこんなことだと思ったわよ!!!」
「まさかこんなにも早く体力使い果たすとはな!後で改めて特訓だ!!」

甘兎庵へ向かう通りを走る一行。頼もしさを見せた千夜はリゼの背中でダウンしていた。
背後からは三人組の小鬼がなにやら話しながら追いかけてくる。

「聞いて驚け!」「見て笑え!」「我ら閻魔大王様の一の子分!」

素早く細い通りに入り、すぐそばの青いパン屋に逃げ込む四人。三色の小鬼達は通りをまっすぐに過ぎていった。

「千夜ちゃん大丈夫?」
「ええ、自分で歩ける程度には回復したわ」

低くかがんだリゼの背中から降りる千夜。

「魔法はまだ使わない方がよさそうだな、敵に見つからないよう注意しながら進めるか?」
「先輩、辺りに敵のいない今がチャンスです!」
「よし、今のうちだな。素早く行こうか」

それを聞いたココアが千夜に耳打ちする。

「シャロちゃんすっかり見張り係が板に付いてるね」
「やっぱりこの子はリゼちゃんの側近が一番の天職よね」
「千夜あんた全然元気なんじゃないの!?」

顔を赤くしたシャロが殴りかかってきた。






「ところで」

リゼが千夜に話しかける。
今は敵襲に気をつけながら甘兎庵に向かう真っ最中、関係ない話をしているほどの油断はできないと思うのだが。

「私達がこんな状況に陥っているのには何か理由があるはずなんだが、千夜に心当たりはないか?」

「そうね…ココアちゃんがチノちゃんにいたずらしようとしたタイミングでの出来事だったから、私みたいに何か力を手に入れたチノちゃんの怒りの具現化、とかじゃないかしら」

それを聞いたココアの顔が青ざめ、リゼが納得した顔で腕を組む。

「そんな…チノちゃんが…!?」
「確かにココアへの怒りと考えれば納得が…」
「私そんなにチノちゃんを怒らせるようなこと…一昨日カップをうっかり割っちゃったくらいしか…」
「昨日口を聞いてくれなくなったって私に泣きついてきたのは?」
「チノちゃんが喜ぶと思っ
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