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英雄伝説〜西風の絶剣〜
第34話 空賊との戦い
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行ってもらえばいいのさ」


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「……まさかこんな大胆な作戦を思いつくとはね。オリビエも案外やるじゃない」
「うん、上手くいってよかったね」


 オリビエさんが言った作戦とはなんと空賊の飛行船にこっそり乗り込んでアジトまで連れていってもらいそこで人質を解放して空賊たちを一網打尽にしようという作戦だった。幸いにも空賊たちに見つからず奴らのアジトまで来ることが出来た。


「それにしてもまさか空賊たちのアジトが『霧吹き峡谷』にあったとは思わなかったわね」
「霧吹き峡谷ってボースとロレントの境にある霧の濃い峡谷のことよね?」
「それに視界の悪さだけじゃなく大型船は侵入できない高低差の激しい入り組んだ地形……軍も中々発見できない訳ですね」


 外は一面真っ白で先が見えない。空賊たちはよくもまあこんないい場所を見つけたものだ。


「さてと、あまりグズグズはできないわね。空賊たちを制圧しつつ監禁されている人質たちの安全を確保するわよ。勿論カシウス先生もね」
「うん……!」
「了解です!」


 俺たちは人質解放と空賊たちを制圧するためにアジト内部へと入っていった。





「……案外静かなんですね」


 空賊たちのアジトにはほとんど人の姿が無かった。見かけるのは何故かいる魔獣ばかりだ。


「おそらく空賊たちは徹夜明けで活動していたから今は就寝しているんでしょうね。でもこれはチャンスだわ、今の内に人質を奪還できれば空賊たちは軍に対する切り札を失う事になる」
「そうなればもう空賊たちに恐れることはなくなりますからね」


 辺りを警戒しながら更に奥へと進んでいく。暫く奥に進むと何人かの男の声が聞こえる部屋の前についた。ヨシュアさんがこっそり中を見ると空賊の手下たちがお酒を飲んで談笑している光景が見えたようだ。


「どうする?ここであいつらを無力化しておく?」
「そうね、万が一見つかった時にあいつらに来られるのは厄介だからここで無力化させておきましょう」


 エステルさんの提案にシェラザードさんが同意する。俺たちはタイミングを計ってから部屋の中に突入した。


「あん……?」
「なんだ?新入りか?」


 男たちは相当酔っているようで俺たちが侵入者だということに気が付いていない。


「二の型、『疾風』!!」


 俺は高速で抜刀して空賊の手下たちに峰打ちで攻撃を仕掛ける。男たちは反応する暇もなく地に倒れる。


「あら、やるじゃない。流石は先生と同門の事はあるわね」
「恐縮です。まあ今回は相手が油断していたから上手くいったんですけどね」


 俺たちは気絶した空賊たち
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