第34話 空賊との戦い
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「じゃあ俺たちはここで大人しくしておきましょう」
「何を言ってるんだい?こんな楽しいパーティーに出席しないわけにはいかないだろう?幸いシェラ君達が出て行ってまだそんなに時間は立ってないし今から行けば十分間に合うさ」
「いやでも……ってまた引っ張らないでくださいよ!?」
「さあ真夜中のパーティーにレッツゴー♪」
俺は抵抗したが寝起きということもあってズルズルとオリビエさんに引きづられていった。
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俺とオリビエさんは陰でエステルさん達が空賊と謎の黒づくめの男の会話を盗み聞きしてるのを宿屋の陰から見ていたが突然エステルさん達が街道に出ていった。どうやら空賊たちが止めてある飛行船を探しに向かったようだ。俺とオリビエさんは琥珀の塔辺りに人の気配を感じたので慎重に近づいていく、するとエステルさん達が空賊たちの様子を伺っているのが見えた。
「エステル君、こんばんわ」
「オ、オリビ……!」
「エステル、静かに……」
オリビエさんの姿を見て驚いたエステルさんが叫ぼうとしたがヨシュアさんが口を塞いだ。
「……驚いたわね、二人とも酔いつぶしたと思ったんだけど」
「ふっ、任せてくれたまえ。胃の中のものを全て吐き出してから水をかぶってきたのさ」
「あ、ありえない……」
「なんというか、執念ですね……」
オリビエさんはそうやって酔いを覚ましたのか……俺はお酒には弱いから今も頭が痛いんだけど夜風に当たってたからかちょっとは楽になってきた。
「それにリート君まで連れてきちゃって……全く未成年にお酒を飲ませてまで止めようとした私の苦労が台無しじゃない」
「す、すいません……オリビエさんを止めようとしたんですが……」
「それよりも君たち、ここで空賊を捕らえるのは面白くないじゃないか」
オリビエさんは無理やり話を変える。
「別に面白くなくていいのよ」
「いや、これは真面目な話。ここで戦ってあの空賊やリーダー格の兄妹を捕らえたとしても彼らがアジトについて口を割らない可能性がある。それどころか人質を盾にして釈放を要求してくるかもしれないし他の仲間が帰ってこない仲間を疑ってアジトから逃げてしまうかもしれない」
「確かに向こうには人質がいますからそれをどうにかしないといけませんね」
オリビエさんの真面目な話に思わず感心してしまったが、確かに空賊たちには人質がいるのでこのままあいつらを捕らえても人質を盾にされたら意味がない。それに一人でも逃がしてしまえば報復に合うかもしれないから纏めて一網打尽にするのが一番だろう。
「じゃあどうするのよ」
「僕にいい考えがある、彼らにアジトまで連れて
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