刹那の戦闘
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その音の発生源はアキト達の背後、ワポル達を沈めたクレーターからだ。
「まっはっはっは!最初からこうすれば良かったのだ!」
チェスマリーモの時と同様、互いに合体した姿でワポルは現れる。
ワポルは自身の兄であるムッシュールを食し、自身の力の糧としたようだ。
ルフィが凄いだの何だと言っているが、それには全力で否定する。
「本当に馬鹿な兄貴だぜ!少し頼ればまんまと俺の思い通りに動いてくれちゃってよ!」
己の兄を罵倒するワポルにアキトは呆れを通り越して軽蔑を感じてしまう。
「こうなったら俺が兄貴の力を有効活用してこの国の国民共を皆殺しにしてやるぜ!」
正に外道
独裁者にして最低の国王だ。
国民のことを一切顧みない悪政の王である。
「ワポル、貴様ッ!」
「まっはっはっは!ドルトン、その場を動くなよ〜?後もう少しで胞子爆弾を発射……ッ!?」
しかし、ワポルが次の言葉を発することはなく、その場から姿を消失させた
「「なっ…に…!?」」
アキトは瞠目するムッシュールワポルキャノンの顔を掴み、ドラムロッキーから勢い良く飛翔した。
彼らは瞬く間にドラムロッキーの山頂から離れ、ドラム王国の沿岸まで辿り着く。
島の上空に差し掛かった瞬間、アキトはムッシュールワポルキャノンを突き落とした。
大気が震え、一直線に眼下の地面へと奴は堕ちていく。
落下の衝撃により地上に積もっていた雪が大きく舞い上がるのと同時に大きなクレーターも出来上がった。
アキトも続けて上空から眼下へと降り立つ。
この場に自分と奴以外の人の姿はない。
この距離ならば戦闘の余波をチョッパー達が受けることはないだろう。
直に発動する胞子爆弾の処理も此処なら容易に処理することが出来る。
そして、これから起こるであろう惨状をルフィ達が見ることもない。
「「貴様ァアアー!」」
ムッシュールワポルキャノンはアキトを憎々し気に睨み付けた。
アキトは再び臨戦態勢に移行し、一瞬でこの戦闘を終わらせることを決意する。
─ 長きに渡りドラム王国を苦しめてきたワポル達との決着が今此処で付こうとしていた ─
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