刹那の戦闘
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「"雪解けの矢マリーモ"!!」」
眼下からの炎を纏った数本の矢がアキト目掛けて射出された。
見れば先程地に沈めたワポルが復活しており、その巨体を奇妙な体型へと変化させている。
変態したワポルの傍には同じく変態した2つの顔を持つ男が佇んでいた。
合体したのだろうか。
いや、あれを合体と呼んではいけないような気がする。
普通に気持ち悪い。
何なのだろうか、あの面妖な生物は
刹那の思考を終えたアキトは大気を踏みしめ、空中にて方向転換を行う。
そして、此方に向かう矢を器用に空中にて全て掴み取った。
「返すよ」
その矢を全て炎を纏った状態にて眼下の速度にて眼下へと投げ返す。
しかし、それはワポルの変形した腕から発射された砲弾により全て相殺される。
続けて、ワポルは砲弾を此方に向けて3発放ってきた。
背後にはナミとDr.くれはがいる。
故に、アキトは万全を期して全ての砲弾を一つずつ破壊していく。
周囲は爆発に伴う爆炎が生じ、前方の光景を見据えるのも困難な状況が作り出される。
即座にアキトは大気を踏みしめることで爆炎の中から脱出し、勢い良く眼下の地面へと降り立った。
「走菌糸!!」
だが、地に足を付けた瞬間、地面から生えた巨大なきのこにより閉じ込められてしまう。
どうやら身体に粘り突き、毒の効力をゼロ距離で食らわせる技のようだ。
しかし、アキトにとってこの程度の拘束など何の障害にもなりはしない。
アキトは毒の胞子によって作り出された牢獄をいとも簡単に破壊し、即座にその場から脱出した。
「雪胞子!!」
しかし敵もさるもの。
アキトの視界が一瞬だけ閉ざされた刹那の時間に先程と同様の技を此方へと放ってくる。
此処は無理に上空に跳躍するよりも後方へと逃避するのが無難な選択だ。
バク転を行うことでアキトは後方へと回避する。
言うまでもなく自身の背後にはナミ達がいる城がある。
前方には変わらずその猛威を振るおうとする毒の胞子の姿が見える。
これ以上、毒の胞子を周囲へとまき散らせるわけにはいかない。
アキトは目を大きく見開き、前方を力強く見据える。
眼力に力が宿ったかの如き迫力だ。
瞬間、周囲の風の流れが変化し、毒の胞子が霧散した。
「ヌゥッ……!?」
ムッシュールは自身が放っていた毒の胞子が霧散したことに気を取られ、不可視の衝撃波の直撃を受ける。
アキトは止めを刺すべく前方へと足を踏み出すも……
「「"ドビッグリマーリモ"『四本大槌』!!」」
増えた4つの腕に大槌を持ち、此方に振りかざす変
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