第29話
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わけにはいかない。今回は運が良かっただけで次、無事である保障がどこにある?」
「お兄様達とシャーリィさんの”死闘”を間近でその目にした皆さんならばお兄様が仰る事についてよく理解していますわよね?」、
生徒達に責められるような視線を向けられたリィンは咳ばらいをして誤魔化した後気を取り直してセレーネと共にユウナ達に問いかけた。
「それは……」
「……仰る通りです。」
「……………………」
二人の教官の指摘に反論できないユウナ達はそれぞれ反論することなく静かに聞いていた。
「―――ただまあ、突入のタイミングは良かった。」
「え。」
「機甲兵登場の隙を突いて女騎士達を下がらせたこと。倒れたアッシュの安全確認と臨機応変な機甲兵の運用。授業と訓練の成果がちゃんと出ていたじゃないか?」
「あ………」
「お兄様……」
「フフ……」
注意の後に生徒達を褒めたリィンの言葉にユウナとアルティナが呆けている中セレーネとアイドスは微笑ましそうに見守っていた。
「そしてクルト―――助太刀、本当に助かった。君ならではのヴァンダールの剣、しかと見届けさせてもらったよ。」
「…………ぁ…………―――はい!」
リィンに評価されたクルトは一瞬呆けた後決意の表情で頷いた。
「―――訓練中にZ組の連中とはぐれてここまで来ただと?そんな言い訳が通用すると思ってんのか?」
リィンとセレーネがユウナ達に注意をしている同じ頃、ランディはランドロスと共にユウナ達同様独断専攻を行っていたアッシュに注意をしていた。
「いや〜、野外訓練って道に迷ったら大変だよなぁ。サーセン、次は気をつけるッス。」
「クク、道に迷ってこんな所までねぇ?それが本当ならとんでもない方向音痴だな。」
「ったく、Z組の連中が抜け出すってんならともかく……そういや誰からこの場所の事を聞いたんだ?」
アッシュの適当な言い訳にランドロスが口元に笑みを浮かべている中ランディは呆れた表情で溜息を吐いた後非常に限られた人物達しか知らないハーメル村をアッシュが知っていた理由を訊ねた。
「っと、[組の連中のフォローに戻らねえとな。そんじゃ教官達、お疲れっしたー!」
「おい―――!ったく、何を考えてるんだか。」
「まあ細かい事はいいじゃねえか。ガキ共に限らず他人の考えを完全に悟る事ができるなんて、どこぞの”天使”のような”特別な才能”を持った奴くらいだぜ?」
答えを誤魔化して去って行ったアッシュの様子に溜息を吐いたランディをランドロスは慰めの言葉を送り
「あー……確かに”ルバーチェ”どころか”鉄血宰相”に旧共和国の大統領、それにテロリスト共の狙いを悟ってた上での策略を考えたルファディエル姐
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