旧校舎のディアボロス&戦闘校舎のフェニックス
邂逅
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駒王町は呪われていると言っても過言ではない。
ウィスとリアスが接触した後も駒王町にて人外共の騒動が絶えることはなかった。
末端の堕天使たちが起こしたアーシア・アルジェントを巡る一連の騒動。彼女が有していた神器を狙った人外共の暴走は目も当てることもできなかった。
そしてその場に居合わせた兵藤一誠の秘められた力の解放。
堕天使レイナーレを含む人外共の一掃。
事態を苛烈を極めたが無事収束した。
無論、アーシア・アルジェントは神器を抜かれる直前にウィスによって無事救出されている。
その後アーシア・アルジェントは兵藤一誠と共に生きることを決意し、リアス・グレモリーの眷属となった。
聖女が悪魔へと転生するのはこの世界では忌み嫌われる行為であることは間違いないが彼女が選んだ道だ。加えて既に彼女は協会から追放されている。ならば問題はないだろう。
そして今日もまた彼女たちはオカルト研究部にて悪魔としての活動に勤しむのであった。
「それにしても以外だったわね。」
リアスは紅茶を飲みながら物憂げに疑問の声を口にする。
「何がですか、部長?」
「ウィスが此方に要求した報酬内容よ。てっきり俗物的な報酬を要求してくると思っていたわ。」
自身の家が悪魔の社会でも有数の貴族であることは何も隠すことなくウィスに伝えた。流石に限度というものはあるが。
リアスはある程度の願いは叶えようと考えていたのだ。だがウィスはその場の誰も想定していなかった望みを口にしたのである。
おかげでその日から朱乃は幸せオーラを出し続けているが。
ウィスが報酬としてリアスに頼んだ望みとは─
「お前たちー、今日は転校生を紹介するぞー。」
担任の気だるげな声と共に生徒たちに転校生の存在を知らされる。教師の掛け声と共に一人の男子生徒が歩を進めてきた。
転校生は黒髪の男子生徒。
身長は優に170を超え、180に届いているだろう。細身なその身に駒王学園の学生服を着こんでいる。特にその男性生徒の紅き瞳が生徒たちの目を強く引いていた。
「皆さん、初めまして。私の名前は波風晃人です。突然の転校ですがクラスの皆と仲良くしていきたいと思っています。よろしくお願いします。」
不思議な雰囲気を持つ生徒、それがこのクラスの担任である教師の印象だ。女子受けが良さような整った顔をしており、普段なら女子生徒が騒ぎ立てているだろう。だが誰一人として目の前の男子生徒から目を離せなかった。
それも全て彼が放っている超然とした雰囲気が原因だ。
こうしてウィスは数千年ぶりに一介の学生とし
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