126 怨念(うらみ)
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イトを制裁しようとしたことで勝手なプレーをしたと指摘された事、それらの怨みで西村たかしを利用して報復を行った事で児童相談所通いにされた事・・・。怨みが溜まっていく一方だった。ある時、母親が買い物に行っている時、外に出たくなって留守番を命じられているにも関わらず外出した。
(ああ、ムカつくぜ!!あいつらぶっ殺してやりてえ!!)
堀内は隣町まで来ていた。そしてとある公園に入り、鉄棒を蹴った。
「ああ、クソ、クソ、クソ!!」
遊んでいる子供達は堀内を見て、怪しい目で見ていた。それも気にせず、堀内は鉄棒を蹴ると、今度はベンチを蹴った。その時・・・。
「オイ、どウしたんだ、オマエ?」
堀内は誰かに呼び掛けられた。
「うるせえ!!おめえには関係ねえよ!!」
「まア、そウいウなって。オマエ、ムシャクシャしてんだろ?」
「ああ、そうだよ!!」
「それは俺様も同じだぜ。隣の町の公園を縄張りにしよウとしたら二度も邪魔されちまってよ。しかも二回目なんて大人を召喚しやがってマジでこっちも散々だったぜ」
「はん、そりゃ残念だったな」
「オマエもムシャクシャしてんなら俺様も手伝ってやるよ、オマエをそウさせた奴らへの復讐をな」
「できんのかよ?」
「アア、オマエ、昔町内会長やってた奴の息子がウザイと思った奴の家族を殺そウとした事件、覚エてっかア?」
「え?」
堀内はその男に言われてそのような事件を思い出した。
(そういやその事件で4組の永沢って玉葱野郎と城ヶ崎ってクソ女が入院したっけな・・・)
「だが、失敗だったぜ」
「アア、そウだ。だが、ソイツみてエに復讐をする事はできるんだ。オメエもウザイ奴らに復讐してエなら手伝ってやるぜエ!」
「いいのか?なら面白えな!!」
「で、オマエは学校はドコだ?」
「入江小だ」
「オオ、入江小!そウイや、俺様もちょウどアソコの学区の公園を奪おうとしてそこの学校の奴らに恥を掻かされた怨みがアんだよオ!手を組んでやるぜエ!俺様はこの町の親分、山口のぼるだ。宜しくなア!」
「俺は堀内竜一だ。学校への復讐が楽しみだぜ!!」
「だが、アの事件のせイでサツの警備が厳しくなってっからよオ、気イ付けろよオ!!」
「ああ」
二人はある事の打ち合わせを行った。
たかしは花輪の家に来ていた。花輪の愛犬・ミス・ビクトリアを紹介するとみぎわから誘われた為だった。たかしは自分の犬のタロを連れて花輪家に行ったのだった。その場には花輪やみぎわ、城ヶ崎もいた。城ヶ崎は同じ犬を飼う者として集まりたくて来ており、飼い犬のベスを連れていた。みぎわもまた、アマリリスを連れて来ていた。なおみぎわは城ヶ崎が来る事が多少気に食わなかったようだった。
「Hey、西村クン、君のpuppyもcuteだね」
「ありがとう、僕のタロは大事
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