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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第28話
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リウイ・マーシルン前皇帝陛下とイリーナ・マーシルン皇妃殿下が目指す”全ての種族との共存”という理想に共感して御二方に心からの忠誠を誓ったシルフィア・ルーハンスの生まれ変わりであるリアンヌ・ルーハンス・サンドロッドです。我が忠誠を捧げた御二方が建国し、御二方の意志を受け継ぐメンフィル帝国に刃を向け続けるのならば、一度は見逃しますが”二度目”はありません。今後の結社の”実験”にも関わるのならば、かつて貴女達を見出した張本人としての責任を取る為に、私自らが”灰色の騎士”の”要請(オーダー)”の補佐の一人として彼に同行し、未だ結社に残り続ける貴女達の意思を聞き、その意思が結社に殉じるものならば私自らの手で貴女達に引導を渡しましょう。』―――――以上です。」

「マス、ター…………」

「「………………………」」

「クッ……分校長は一体何を考えているのだ……!?全く理解できん……!」

「クク、さすがは”軍神(マーズテリア)”の伝説の聖騎士の生まれ変わりだけあって、筋が通っている上厳しいねぇ。」

「えっと………ランドロス教官は分校長の事について何かご存知なのですか……?」

「さぁてなぁ。オレサマ自身は”シルフィア・ルーハンスという聖騎士”も、”鋼のアリアンロードという結社の蛇の使徒”とも会った事がないから、知らないぜ?」

「話には聞いていたがまさか本当に結社の”蛇の使徒”にあの聖騎士が生まれ変わっていたなんてな……」

「?アガット殿はサンドロッド卿が結社からメンフィル帝国に転属した理由をご存知なのか?」

「ああ……まあ、その件も後輩たちからの又聞きだがな。」

プリネを通したリアンヌ分校長からの伝言にデュバリィが呆然としている中エンネアやアイネスは辛そうな表情で黙り込み、ミハイル少佐は疲れた表情で呟き、ランドロスがふと呟いた言葉が気になったトワはランドロスに訊ねたが、ランドロスは口元に笑みを浮かべて答えを誤魔化し、自分がふと呟いた言葉を聞いたラウラに問いかけられたアガットは静かな表情で答えた。



「…………マスターからの伝言、確かに聞き届けましたわ。”敵”である私達にわざわざマスターからの伝言を伝えた事に関しては感謝致しますわ。―――行きますわよ、エンネア、アイネス。」

「ええ……」

「承知。」

そして気を取り直したデュバリィはエンネアとアイネスに視線を向けた後二人と共に転移の魔導具を発動させ

「――――わたくし達との雌雄の決する時が来るまで、わたくし達以外の結社の他の残党を含めた様々な勢力に負ける事は絶対に許しませんわよ、”特務部隊”と”旧Z組”。」

ある意味リィン達に対する激励の言葉にもなる言葉をリィン達に伝えた後転移の光に包まれてその場から消えた―――――



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