暁 〜小説投稿サイト〜
オズのトト
第十一幕その六
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「どうやら」
「凄く仲がいいよ」
「他の生きもの達とはそんなに交流ないけれど」
「それでもね」
「クッシーさんとは仲がいいよ」
「それは何よりだね、ただね」
 ここでこうも言ったトトでした。
「君達クッシーさん以外に他の山の人達とは交流がないんだ」
「うん、そうだよ」
「これといってね」
「お付き合いないわよ」
「別にね」
「そうみたいだね、それはね」 
 どうもと言うトトでした。
「僕達も考えていて」
「考え?」
「っていうと?」
「この山々の真ん中に特に大きな山があるね」
 その山のことからお話するのでした。
「あの山は誰もいなくて色々な木もあって食べものも豊富だから」
 それでというのです。
「あそこをこの辺りの山々の皆の共通の憩いの場所にってね」
「するの?」
「そうしようって考えてるの?」
「ひょっとして」
「あの山を」
「そうなの」 
 ドロシーが笑顔で山の皆にお話しました。
「実はね」
「そうだったんだ」
「あの山を憩いの場所になんだ」
「皆の」
「そう考えているんだ」
「ええ、それで貴方達にも聞きたいの」
 ドロシーは笑顔でコロボックルとシーザー達に尋ねました。
「どうかしら」
「ううん、どうかな」
「僕達この山でも満足してるけれど」
「充分にね」
「けれどクッシーさん以外の人達との交流もね」
「悪くなさそう」
「楽しそうだね」
 こうお話するのでした。
「それもね」
「別に悪い感じしないし」
「それじゃあだね」
「ドロシーさん達のお誘いに乗る?」
「そうする?」
「そういえばまだ他の山の人達にはお話していないね」
 ここカエルマンはこんことに気付きました。
「僕達は」
「そうだったわね」 
 ドロシーもカエルマンのその言葉に頷きました。
「言われてみれば」
「それでどうするかだね」
「それじゃあ他の山の皆にもお手紙を送って」 
 そしてと言うドロシーでした。
「後はね」
「どうするのかな」
「真ん中の山で待ちましょう」
「皆が来るのを」
「それじゃあ今から連絡をしようね」
「そのつもりよ」
 ドロシーはすぐに携帯を出してそれぞれの山のお友達にメールを送りました、するとすぐにでした。
 返事が来てです、ドロシーはにこりと笑って言いました。
「皆いいって言ってるわ」
「そうなんだ」
「真ん中の山に集まるってことでね」
 それでというのです。
「決まったわ」
「それは何よりだね」
「それで貴方達もなのね」
 ドロシーはトトに応えてからコロボックスとシーザー達に尋ねました。
「真ん中の山に来てくれるのね」
「うん、それじゃあね」
「別に何も悪いことはなさそうだし」
「それじゃあね」
「皆で行かせて
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ