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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第九十九話 そうだ幼年学校へ行こう 後編
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ンハルトの分が悪いのである、やはり実戦経験の差がモロに出てしまうのである。

余りの激しさに時間が経ったために、両者引き分けに終わらせるという結果になったが、ラインハルトは納得のいかない顔で、ズザンナはすっきりとした笑顔でバイザーを上げて、テレーゼに礼を行う。

「ズザンナ、シェーンヴァルト、両者見事な死合いであったな、大儀である」
「御意」
「御意・・」

テレーゼは満面の笑みで2人を賞める。ズザンナは神妙に最敬礼をし、ラインハルトは納得出来ない顔で敬礼をおざなりに行う。

それぞれが、待機場所へ向かい話し始めた。

テレーゼの元にズザンナが帰ってくると、テレーゼがズザンナを称えた。
「ズザンナ、良くやった。流石オフレッサーの娘じゃ」
「御意、ありがたき幸せ」

ズザンナ側は和気藹々の感じである。
ラインハルト側では、憮然としているラインハルトをキルヒアイスが宥めていたのである。その後に、オフレッサーとキルヒアイスの試合が行われる為に準備を始めた。

「オフレッサー、恐らくお前と同じで赤毛は強いはずじゃ」
「御意」

キルヒアイス、オフレッサー両者の試合は両者とも礼に始まる。
「キルヒアイス候補生、行くぞ」
「はい」

ラインハルトと違いキルヒアイスは礼儀正しく戦闘を始める。
オフレッサーが戦斧を振れば、キルヒアイスが避ける、逆もしかり。
双方が、一進一退の攻防を行う、キルヒアイスは身の軽さを生かして一撃離脱を行いながら戦い、オフレッサーはその筋力を生かした豪快な攻撃を行う、今回は双方の攻撃の度に歓声が上がる。

オフレッサーは出来るなと関心しながら、加減をしながらの戦闘であり。
キルヒアイスは、全力を出しつつオフレッサーの恐ろしい力を間近に感じて戦っていた。
終盤にキルヒヒアイスの戦斧が弾き飛ばされて、オフレッサーの勝利になった。

その後テレーゼが両者を褒め称えた、手加減は判っていたが、あえてラインハルトとの違いを大げさに褒め称えたうえで、数日前に幼年学校へ行くので、幼なじみになにか無いですかとアンネローゼから貰っておいたアンネローゼお手製刺繍入りハンカチを、キルヒアイスに下賜するのである。当日は陛下も間に入り、弟のような存在の者にもなにか上げなさいと勧めたのである。

「オフレッサー、ご苦労じゃ」
「御意」
「キルヒアイスは如何であった」

とことんキルヒアイスだけを褒め称える様にしていく。
「はっ、見事なスピード、切り返し、戦術眼を見ても一流の戦士と言えましょう」
「末が楽しみというわけじゃな」
「御意」

「キルヒアイス、見事な戦いであった、オフレッサーと互角の戦いをするとは、幼なじみのアンネローゼ殿も聞けばお喜びになるじゃろう」
アンネローゼの名前に動揺
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