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嗤うせぇるすガキども
これが漢の戦車道 @
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少女(秋からグダグダをまとめた不真面目映画に助演出演決定)がいることにようやく気がついた。

「うわっ! なんだお前ら。ガキは帰って小便して寝る時間だろ!」
『普通のガキならな。あいにく僕は600歳、そっちのは4,000歳越しているんだな』
『ティーンズに混じって、女子高生美少女にうつつ抜かすのがよくいうわね』

 どうやらこいつらは、見かけどおりの連中ではないらしい。といいたいらしい。

「まったく最近のガキは、大人をからかうのもたいがいにしろ」
『最近の人間もたいがいよね。天使に化ければ悪魔だろといい、堂々と悪魔でとおせば今度は天使に化けるくらいのひねりをいれろというのよね』
『しかたないから人間の姿で登場すれば、これだからな』

 そいつら二人は「眠狂四郎」の「円月殺法」のように右腕をゆっくり回すと、600年前のお坊ちゃまと、毎度おなじみの少女小悪魔の姿にもどった。

『どうだ、信じる気になったか?』
「……ゆ」
『ゆ?』
「幽霊だぁーっ!!」
『あほかーっ!!』



「……いや、そんなことより次の派遣を斡旋してもらう方が先だ」

 鹿次は目の前の二匹を放置してゆらりと立ち上がり、戦車倉庫から出て行こうとする。

『ヘーイ、ストップ!』

 自称600歳以上が、鹿次の目の前に見えない壁を作り出し、鹿次はガツンと止められる。
 そのまま後ろに倒れる鹿次は、今度は後頭部をしたたか何かにぶつけてしゃがみこむ。
 腕を横に伸ばしてみると、やっぱり見えない壁らしきものにさわる。
 鹿次は、どうやら自分は1m四方のみえない牢屋に閉じ込められたらしいと悟った。

「おい、幽霊。おいたはやめろ。
 俺は次の仕事を見つけ――うぎゃぎゃぎゃぎゃ!!」

 今度は公称4,000歳の小娘悪魔が、ピンヒールで鹿次の影を思い切り踏んでいる。

『だからー、私たちは、ア・ク・マ。
 私たちの話をちゃんと聞かないなら、こうしてやるわ』

 小娘悪魔は、鹿次の影に突き刺さるヒールの先っぽを、ぐりぐり回転させて踏みにじる。
 響き渡る鹿次の絶叫。しかし無人の大洗女子で、それを聞きとがめる者はだれもいない。






『僕たちが本当に悪魔だって、わかってくれたかい?』
「わかった。だからここから出してくれ。でも魂は売らない」
『なんというか、ここまではっきり言われると、かえってすっきりするわね』
『はっきりいおうか。
 正直言って魂の売り手には不自由していない。
 みんな目のまえの快楽しか追い求めていない。
 明日がどうなったってかまわないんだから』
「……。
 まー、そいつはわかるな。
 いくら努力したって変わらない明日なんか悪魔にくれてやりたくもなるだろーさ。
 で
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