第十幕その八
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「川や地下の水脈を伝って海から来ているとかね」
「そうも言われてるの」
「そうなんだ」
「だからネッシーは恐竜じゃないかも知れないし」
「クッシーもだね」
「ひょっとしたら」
可能性として、というのです。
「恐竜じゃないかも」
「外の世界だと」
「いないかも知れないし」
「いなかったら残念だね」
「ええ、本当にね」
それは恵梨香にしてもです、お顔にそうであった場合のことを考えると残念だという言葉も出ています。
「そうね」
「そうだよね、いなかったら」
「そしていてもね」
「恐竜とは限らないし」
「どの恐竜ともね」
「わからないんだね」
「そうなの」
こうボタンにお話するのでした。
「これがね」
「何かと複雑な事情があるんだね」
「そうなの、けれどオズの国だと」
今いるこの国ではといいますと。
「この通りね」
「いてくれるんだね」
「そうよ」
笑顔で応えた恵梨香でした、そしてです。
あらためてクッシーとお話をしますがクッシーは気さくなままドロシー達にお話をしました。
「その辺りにある草や果物を食べていてね」
「果物も食べてるの?」
「そうなんだ、山菜もね」
そちらもというのです。
「食べているよ、特にね」
「特に?」
「お隣の山まで行って」
そこでというのです。
「コロボックルさん達と遊んでね」
「コロボックル?」
教授はその名前を聞いてすぐに言いました。
「日本の北海道にいる小人だね」
「うん、シーザーさん達も一緒だよ」
「沖縄の狛犬だね」
教授はまた言いました。
「彼等もオズの国にいるんだ」
「シーザーさん達はコロボックルさんの山の隣の山に住んでいて」
「そして彼等とだね」
「一緒に遊んでね」
そしてというのです。
「あの人達が作っている果物をご馳走になっているんだ」
「成程、そうなのか」
「僕は果物が好きだから」
それでとです、クッシーはまた教授にお話しました。
「よくご馳走になっているんだ」
「北海道や沖縄の果物を」
「メロンとかね、あとマンゴーとかもね」
クッシーはお話をしながら楽しそうに舌なめずりもしました。
「本当に美味しいよ」
「北海道っていうとメロンで」
恵梨香も言います。
「これが凄く美味しくて」
「そうそう、北海道のメロンって別格だよ」
「日本のメロンで一番美味しいね」
「それと乳製品もいいんだよね」
「北海道の食べもののお話はよく聞くわ」
ジョージ達四人も恵梨香に応えて言います、それもにこにことして。
「本当にね」
「ジャガイモもあるし海の幸も」
「ラーメンもあるし」
「ジンギスカン鍋も」
何でもというのです、そしてです。
ドロシーも彼等のお話を聞いて言
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