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銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けません
第九十七話 クラーマー逃亡
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艦長の返答で艦の乗組員20名の運命が決まるのである。

リンツ艦長は降伏を決意するが、そこへラーケン中佐がやって来て、降伏は認めないと言い出した。
「リンツ少佐、卿は誇り有る帝国軍人として、海賊なんぞに降伏して恥ずかしくないのか!」
「そうは、仰いますが中佐殿、我々には武器もなく丸腰に近い状態です。どうやって巡航艦と戦うのですか?」

「必勝の信念があれば、自ずと道は開けるモノだ!」
「私は此処に居る、乗組員20名と護送している者達と無論あなたもだが、諸々の命を預かる義務があるのだ!」
「この輸送隊の指揮官は私だ!卿は指示に従えば良いんだ!」

言い争う間に海賊船から、乗り込み用チューブが発射され海賊が乗り込んできたのである。
しかも海賊は装甲服を着て雪崩れ込んできた、あっという間に制圧される艦内。
艦橋にも雪崩れ込んできて、言い争いをしていた2人を殴り倒して艦は制圧されてしまった。

海賊の親玉が現れたが、この艦にいるクラーマー一族を奪還しに着たと話してきた。
「貴様何やつだ!」
殴られながらも、気丈なラーケンは海賊に喰ってかかる。

「ふ。何の因果か知らないけれど、流れ流れて今じゃしがない海賊風情。元憲兵隊行動副隊長、オットー・ハルバッハとは俺のことだ!」
そう言われても誰も知らないので、リアクションが取れないのである。

その頃、クラーマー一族を隔離している独房では独房の鍵が壊され、クラーマー自身が外へ出されていたが突然現れた海賊に驚いていた。
「だっだ誰なんだ?」
ここへ来た、海賊のリーダーらしき男が丁重に喋る。

「クラーマー閣下、お迎えに上がりました」
「迎えだと、卿等何者だ」
「ハルバッハ中佐の手の者です」

その名前を聞いて、クラーマーが喜びの顔をする。
「ハルバッハが来たのか、何処に隠れていたんだ?」
「詳しい事は、本艦へお移り頂いた後に」
「うむ、家族も頼むぞ」

「はっ」
海賊ではなく、憲兵隊残党はクラーマーを奪還する事に成功した。
艦橋では、縛られた乗組員21名が転がされていた。
「はは、運が良ければ拾われるかもしれんな。あばよー」

憲兵隊残党はクラーマー一族を巡航艦へ移乗させて、さっさとワープして消えていった。
翌日到着しない、護送部隊を探しに来た。エックハルト星系警備隊によりアルトマルクは発見された。
事情がわかり直ぐさま、オーディンの憲兵隊本部へと連絡が行った。

眠そうな、いや完全に居眠りしていた、グリンメルスハウゼン憲兵隊総監が話を聞くも要領を得ないので、副官のケスラー中佐が応対をするが慌てるそぶりも見せずに淡々と事後処理を命じていた。
その後、生き残りの21名はオーディンへ帰還することになったが、国事犯に逃亡された為に、非常にくらい状
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