第33話 ヴァレリア湖での休息
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さん、もっと詳しく教えてくれない?」
「なんでも夜釣りをしたときに偶然見かけたらしいんだが真夜中に宿屋の出口から出て行った連中がいたらしいんだけど宿屋の亭主に聞くとそんな奴らは泊まってなかったらしいんだ。だからそいつお化けでも見たんじゃないかってビクビクしながらいうもんだから皆で笑ったんだがもしかしたら何か関係でもあるのかな?」
ご主人の話を聞いた俺たちは、少しでも空賊の情報が得られる可能性があると思い二人に礼を言ってからボースの南にあるヴァレリア湖畔に向かった。
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情報にあったヴァレリア湖に到着した俺たちは、町で聞いた不審な人物を目撃したというロイドさんに話を伺った。
話によると一昨日の晩に彼が怪しい男女の二人組を見たらしくその女性が学生服を着ていたらしい。前にエステルさん達が戦ったカプア一家のジョゼットという奴が学生服を着ていたことから彼女ではないかと思った俺たちは今夜また現れるらしいという情報を信じて宿屋に泊まる事になった。
「しかし夜中までは時間が余ってしまったし……どうしようかな?」
俺は宿屋の部屋で暫く休んでいたんだが流石に暇になってきた。
「……釣りでもしようかな」
俺は宿屋の人に貸し竿を借りて宿屋の裏に周る、するとそこにはエステルさんが釣りをしていた。
「あれ、リート君じゃない。もしかしてリート君も釣りをしに来たの?」
「ええ、俺も趣味で釣りをしていますから」
「そうなんだ。じゃああたしの横に来たらいいわよ、ここなら結構釣れるの」
エステルさんの足元にはカサギンやサモーナが入ったバケツが置かれていた。確かにここは良く釣れるみたいだ。
「じゃあ失礼しますね」
「ええ、どうぞ」
俺はエステルさんの隣で釣りを始めた。
「でもリート君も釣りが好きだったなんて嬉しいわね。ヨシュアは釣りとかしないからこうやって誰かと釣りをするのは父さん以来ね」
「そういえばヨシュアさんは近くにいないんですか?」
「ヨシュアならあそこで本を読んでるわ」
エステルさんが視線を向けた先にはヨシュアさんがいた。宿屋の裏にあるテラスに置いてあるパラソルの下で本を読んでいるみたいだ。
「ヨシュアさんはこういう事はしないんですか?」
「うん、ヨシュアの趣味は鍛錬と本を読むくらいなのよね。年頃の男の子なんだしもっとアクティブにならないとって思ってるんだけど……お姉さんとして心配だわ」
「あ、ヨシュアさんが弟さんだったんですか?てっきり逆だと思ってました」
「ちょっとリート君!あたしがお姉さんよ?まあ確かにヨシュアと比べるとまだまだだけど……」
「エステ
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