第26話
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「―――命令違反は承知です。ですが有益な情報を入手したのでサポートに来ました。状況に応じて主体的に判断するのが特務活動という話でしたので。」
「それは………」
「ア、アルティナさんまで……」
「クク、1年半前の時とは比べものにならないくらい、”人”に近づいているようだな。」
「そうですね………それもリィンさん達――――”シュバルツァー家”での生活や第U分校での学生生活によるものでしょうけど、この場合のアルティナさんの”判断”は褒めるべきか、叱るべきなのか迷う所でしょうね……」
クルトの意志を知ったユウナが静かな表情でクルトを見つめている中、クルトに続くように反論をしたアルティナの言葉にリィンは答えを濁し、アルティナまで命令違反に加えて反論までして来たことにセレーネは表情を引き攣らせ、口元に笑みを浮かべたフォルデの言葉にステラは苦笑していた。
「アル……すみません、教官。言いつけを破ってしまって。―――でも、言いましたよね?『君達は君達の”Z組”がどういうものか見出すといい』って。そしてセレーネ教官は『わたくし達に対する意見や注意して欲しい事があれば、遠慮なく言ってくださいね』って。自信も確信もないけど……3人で決めて、ここに来ました!」
「「…………………」」
「ハハッ……」
「君達……」
「……なるほど。確かに”Z組”だな。」
「しかもリィンとセレーネの言葉が全部ブーメランになってる。」
「クスクス、二人とも見事に返されたわね♪」
ユウナの主張に返す言葉がないリィンとセレーネが黙っている中、アガット達は苦笑し、レンはからかいの表情で呟いた。
「くっ、何を青臭く盛り上がってるんですの!?」
「あはは、愉しそうでいいじゃん。折角だからまとめて全員と殺り合ってもよかったけど……―――これだけ場が暖まってたら行けそうかな?」
自分達の存在を忘れているかのようなリィン達のやり取りにデュバリィが唇を噛みしめている中呑気に笑ったシャーリィは懐からボタンがついた何らかの装置を取り出した。
「おっと、イカした姉さん。妙なことはやめてくれよな?化物みてぇに強そうだが……勝手な真似はさせねえぜ?」
シャーリィの行動に逸早く気づいたアッシュはドラッケンを操作してドラッケンが持つ自分と同じタイプの得物の切っ先をシャーリィに向けて警告した。
「ふふっ、面白い子がいるねぇ。機甲兵に乗ってるのに全然油断してないみたいだし。」
「ハッ、戦車よりは装甲が薄いって話だからな。昨日みたいに対戦車砲喰らったらヤバいってのはわかってんだよ。その化物みたいなチェーンソーもむざむざ喰らうつもりはねぇぞ?」
「ふふっ、パパが生きていたら君の事
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