夢幻界の断片
野望の序曲(仮)
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アリシア星系第三惑星ランドック訪問、アウラ神殿拝謁の道は閉じた。
グイン恩赦の請願が頭を過り、次元断層は罅割れ、奈落の底に崩れ墜ちる。
《時も次元も解明されし神々の都》が瞬き、真実を匿す闇の奥に溶け込む。
ヤーンの翼が翻り、暗黒回廊の彼方、夢幻界に連なる扉を開く。
虹の道を進み、虚無の海を漂い、潜在意識と深層意識の狭間《はざま》に接触。
(!)
冷酷、非情、残忍。
銀河文明史上最凶最悪の催眠術師、デルゴン貴族の精神攻撃?
煮え滾る催眠暗示波《ヒュプノ・ウェーブ》の渦を受け留め、周波数を解析。
相乗共鳴効果応用、無限増幅を繰り返した後、一気に解き放つ。
意識の表層で爆発的悲鳴が轟き、自我崩壊の激震に移行。
揺れ動く精神内部を駆け昇り、記憶を読む。
《此処》は地球《テラ》、太陽系《ソラー・システム》第三惑星。
私の宿った男は物理学者、クリフォード・モンタニー博士。
催眠暗示能力、精神感応能力兼備の故に選民思想を弄ぶ野心家だが。
他の超能力者《サイキック》は駄馬、奴隷、使い棄ての駒に過ぎない。
大衆に顔を見せず黒幕として絶対的権力独占渇望の動機は、嫉妬と羨望。
《現在》は通称《西暦》1976年、金星侵略の準備が整いつつある。
時を無駄にせず旅客機に乗り、各国権力者の意思を奪う。
西暦1980年ペリー・ローダン、第三勢力首席が帰還。
太陽系連邦主席最高顧問、地球防衛軍指揮の重責を託す。
キタイの竜、もとい、暗示能力者キタイ・イシバシの実績に驚嘆。
隠蔽不能の思考停止状態と異なり、暗示能力者の意識誘導は見破り難い。
心理学者と精神科医師を兼ねる男の魔力、脳裏に響く《声》は無音。
疑い深く騙し難い者も直感、思考と解釈し「閃いた!」と信じ込む。
更に腕を磨き視覚映像連想効果、想像力刺激の奥義も開発。
心に沁み渡る無音の《声》で情景を謳い、自主的に思い描かせている。
1975年ヴェガ星系侵略者、蜥蜴《トカゲ》型種族トプシダー軍は帰郷。
数百隻の戦闘艦が《黒蜥蜴姫》転向援護、恒星内部で遭難を免れた。
催眠暗示能力者《ヒュプノ》が精神支配の際、対象の表情と瞳は硬直。
各国首脳陣、詭弁家、大衆、世論の調整には幾度も難儀を強いられたが。
疑う隙の無い論理《ロジック》、《層方式》は責任転嫁の達人達も懐柔。
日本出身の魔術師に敬意を表し、超越大師の称号《タイトル》を譲る。
1982年ヴェガ星系首席への密使と偽り、宇宙艦艇4隻窃盗犯を精神支配。
搭載艇『K9』に乗り、銀河商人種族《スプリンガー》の意思を奪う。
人型機械《ロボット》悪用、地球各地で暴動の陰謀を首席に通報。
工作員を衛星タイタン地
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