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相談役毒蛙の日常
二十二日目
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カールターナーめ…自分のRNもバラしたのか…

「で、お前慧奈と付き合ってるのか?」

は?

俺が?慧奈と?

「無い無い。どこをどう考えたらそうなる?」

「だってお前達二人って林檎と蜜柑の親みたいじゃん?」

「いやいや、お前はカオスブレイブズに入って日が浅いからそう思うだけだろ。
イクシードは全員があの二人を気にかけてるぞ」

「ふーん…なら…いいや」

そう呟いた葵は、幼げで、嬉しげで、可愛らしかった。

「なんだ?やけにご機嫌だな。
林檎と蜜柑に会えてそんなに嬉しかったのか?」

「まぁな。それにしてもビビったぜ…あの二人リアルの方が可愛いのな」

「あー…だな」

「チッ…ロリコンが…」

「お前が振った話だろうが」

「あ、そう言えば慧奈も同じ学校だぜ」

「マジで!?」

「だって昨日会ったし」

マジか……世界って狭いなぁ…

「つー事はあのアバズレが先輩かぁ…クソだな」

「そうなのか?」

「ああ、意気揚々と先輩面するあの女の顔が浮かぶぜ」

きっとニヤニヤしてるんだろうなぁ…

「あ、灯俊」

「んだよ?」

「今日母さん夜勤だから」

「はいはい」

要するに俺の家に来るって事だ。

食材は…まぁ…足りるか…

「今日、親、帰ってこないんだ…///」

……………

「へー」

俺はそれだけ返し、葵を放置した。

「わぁ!待てよ!ジョークだよジョーク!」

「そうかジョークか」

「ごめんって!」

キュッと制服の袖を引っ張られる。

あぁ…もう…

「じゃぁ、俺が今からする事もジョークで済むんだよな?」

「へ?」

通学路の歩道の塀。

そこに、優しく葵を押し付ける。

「え?え?は?灯俊?」

葵の顔のすぐ横に、右手を…

所謂、壁ドンである。

「お、おい!何を!」

葵の耳に、フッと息を吹き掛ける。

「ひゃわ!?」

おお、案外可愛いじゃないか。

そんな事を思っていると…

「調子に乗るな変態!」

ズドゥオム!

「あ…!が…!」

葵の、黄金の右ストレートが、俺の、溝尾に、直撃した。

「はっ!ザマァ見やがれ!」

「ぐおぉぉぉぉ…」

あぁ…いてぇ…

「腹筋しててよかったぁ…」

一分程で回復、その間葵は律儀に待っていてくれた。

「ったく…右で溝尾はねぇだろ」

「黙れ変態」

はぁ…

「おい、葵」

「んだよ変態?」

「男は皆変態という名の紳士だ!」

葵が俺をジト目で睨んだ後…

「イクシードに報告な」

「やめてくださいしんでしまいま
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