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真田十勇士
巻ノ百二十七 戦のはじまりその五
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の赤備えを許してもらったのだ。
「武田家からの伝統の赤備えを許してもらった」
「素晴らしきことです」
「やはり我等は赤備えです」
「赤備えが最もよいです」
「最高ですな」
「その赤備えでじゃ」
 火を連想しつつ言う幸村だった、彼にとって赤備えは彼が勝頼に仕えていた頃からの自分のひいては真田家の色なのだ。
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