第25話
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リィン達が慰霊碑がある場所に到着すると、そこには慰霊碑に廃道の最中に生えていた花を供えているデュバリィとシャーリィの姿があった。
〜”忘れ去られし村”ハーメル〜
「「………………」」
慰霊碑に花を供えた二人はそれぞれ惨劇で亡くなった村人達に対する祈りを捧げていた。
「―――さてと、お待たせ。」
「なにをグズグズしてますの?待っていて差し上げますから花を捧げてしまいなさい。」
「貴女たちは……いや……そうだな。」
「それでは謹んで捧げさせていただこう。」
祈りを終えた二人に促されたリィンとラウラは二人の言葉に頷いて仲間達と共に二人のように廃道でつんだ花を慰霊碑に供えて祈りを捧げた。
「お前達もここがヨシュアとあの野郎―――レーヴェの故郷である事は当然知っているんだよな?」
「ええ――――No.U”剣帝”レオンハルトとNo.]V”漆黒の牙”ヨシュア。かつてエレボニアの民だった二人がエレボニアに仇名す”結社”に所属し、結社脱退後はそれぞれエレボニアの戦争相手だったリベールとメンフィルの民になるなんて、皮肉な話ですわ。」
「”剣帝”レオンハルトに”漆黒の牙”ヨシュアか。”剣聖”に育てられたっていう”漆黒の牙”も気になるけど、”剣帝”レオンハルトは元から滅茶苦茶強くてメンフィルに所属してから更に強くなったそうだね。特に”剣帝”はあの火焔の亡霊のお兄さんにも気にいられているみたいだし。」
「ええ、付き合いも長かったようですから。……終わったようですわね?」
祈りを終えたアガットの問いかけに頷いたデュバリィの話にシャーリィは興味ありげな様子で呟き、デュバリィは祈りを終えた様子のリィン達に問いかけた。
「……昨夜の件も含めて聞きたいことは山ほどある。だが――――ここでは止めておかないか?」
「村の手前の広場あたり……あそこなら少々五月蠅くしても迷惑はかけねえだろ。」
「いいでしょう。貴女も構いませんわね?」
「別にいいよー。本命はまだ来てないし。そんじゃ、行こっか。」
リィンとアガットの提案に頷いたデュバリィとシャーリィは一足先に村の手前の広場へと向かい
(本命……?)
(何のことだろう……?)
(わからぬが……決着をつけるとしよう。)
(うふふ………プリネお姉様達の方はギリギリのタイミングで”間に合いそう”ね。)
シャーリィが呟いた意味ありげな言葉に仲間達が首を傾げて二人の後を追っている中一人だけ意味ありげな笑みを浮かべたレンはリィン達の後を追って行った。
〜ハーメル廃道〜
「―――単刀直入に問おう。この地の静寂を破ってまで”何”をしようとするつもりだ?」
「死者を悼む
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