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マイ「艦これ」「みほ3ん」
EX回:第49話<艦娘は何処から>
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いていた。

だがそれ以上に比叡も目を丸くしている。
「えぇ! 私が……二人も?」

その反応を見ながら参謀は続けた。
「それに龍驤と龍田、伊勢と……何だこれは?」

呆れたような参謀。
「メチャクチャな組み合わせだな」

「伊勢……」
姉妹艦に日向が反応していた。

 夕張さんが補足説明するように言う。
「聞いた話では基本的に戦艦は出難いと言いますけど……それが一度出ると今度は連続して同じ艦が出現することも多いとか」

技術参謀も腕を組んで頷く。
「まあな。話は聞いていたが現場はこんなノリだろう」

「これが量産化……」
他の艦娘たちは戸惑っていた。

 未来のブルネイでは既に組織としての秩序があったから違和感が無かった。だが現代のブルネイの混沌ぶりは戸惑う。

「これが実験? やな感じ」
夕立がボヤく。

「我々は彼女たちを単なる機械と割り切るしかないのか」
納得が行かない表情の日向。

龍田さんも呟く。
「これも戦場の狂気ね」

その言葉に私は鳥肌が立った。
軍隊は非情とはいえ艦娘の指揮官としては、やり切れない想いだ。

「量産型の基本的な性格は既存の艦娘と、ほぼ同一になるらしい。だが後天的な経験値や記憶内容は異なる。今日の相手は実戦経験の無い、まっ更な自分自身と考えて差し支えは無い」
技術参謀の淡々とした説明が続く。

赤城さんが呟く。
「想い出……か」

「やるせないな」
呼応する日向。

(そうか、今日の相手に伊勢が居るんだよな)
日向は当然、伊勢を知っているだろうけど私は初めて出会うのだ。
基本は同じ型の艦娘と言え、やはり妙な感覚だな。

「量産型はクローンに近いですがオリジナルから取り出す訳ではありません」
思い出したように祥高さんが言った。

すると技術参謀は真剣な表情で続けた。
「そもそも彼女たちの魂は、どこからやって来るのか? 私自身が言うのも変だが一切不明なのだ」

「それは艦娘や人知を超えたもの……ですか?」
青葉さんが問い掛けるが反応はなかった。

間を置いてから技術参謀は再び書類に目を落として説明を続けた。
「演習の勝利条件もあるな……まず制限時間は30分」

その内容に未来の演習を思い出したのか艦娘たちは笑った。
他の内容は以下の通りだった。

・時間切れまでに旗艦を撃沈判定にするか艦隊を全滅させた方が勝ち。
・勝利条件のどちらも満たされていない場合、美保鎮守府の勝利となる。
・過度の攻撃、その他残虐な行為は禁止。

……未来のブルネイと瓜二つだった。

(これをずっとコピーして使っているんじゃないか?)
そんな思いも湧いた。

参謀は総括する。
「皆、一度経験もあるから心配はし
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