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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【IS外伝4】
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イルミナーティ本部でそれは起こった。
「ボス!」
「何事だ、シルバー」
激しくドアが開かれ、ウィステリアは比較的冷静に口を開く。
入ってきたのはイルミナーティ幹部であるシルバーだった、ウィステリアの秘書をしているシャルトルーズもぱちくりと瞬かせていた。
「どうしたの、シルバー?」
「そ、その……。 き、給湯室に……あ、あれが……」
咄嗟にシャルトルーズの方へと振り向き、事の端末を説明しようとするシルバーだが――。
「あれ……とは?」
ウィステリアのその問いに、唇を真一文字に結んで僅かに出掛かった言葉を飲み込み――。
「……〜〜ッ!! とにかく! 兄さん来てください!」
そう言ってウィステリアを連れ出そうとする、既にボスと呼ぶことを忘れて素が出ていた。
「む? ボスかウィステリア・ミストだとあれほど――」
「良いから! 助けてください兄さん!!」
無理矢理腕を捕まれたウィステリアはシルバーに給湯室へと連行された。
残されたシャルトルーズは、ウィステリアが口をつけたであろう紅茶を下げ、雑用をし始めたのだった。
給湯室に連れてこられたウィステリア、シルバーの剣幕に押されながらも給湯室を見渡すが……。
「一体何があったのだ?」
「う……うぅ。 く、黒いあれが……」
「黒いあれ? ……ふむ、日本であれば仕方ないだろう。 掃除は怠っていなくても外部から来るものだ」
「そ、そうだけど……ひゃあぁっ!? に、兄さんあそこに!!」
シルバーの細長い指が指し示した先に居た黒のあれ――一匹に狼狽えるシルバーもやはり女かとウィステリアは思う。
「……本部の清掃に抜かりでもあるのか?」
「そ、そんな筈は――うひゃぁっ!? 動いてるーっ!?」
「とりあえず落ち着け」
冷静にそう告げたウィステリア、だがシルバーはカサカサと動く漆黒の捕食者(?)に声をあげ、ただただたじろぐ。
一息吐くと、ウィステリアから放たれた殺気を察したのか一瞬動きを止めた刹那の一瞬。
絶対防御障壁【イージス】が漆黒の捕食者を捕縛するように包囲発動、そして圧縮されて押し潰され、捕食者はその命を散らせた。
給湯室の天井が汚れないように配慮したウィステリア・ミスト、死骸を触る気もないが念入りにティッシュペーパーにくるみ、併設されたトイレへと流す。
「とりあえずは大丈夫だが、本部内の清掃は徹底しろ。 傘下組織の清掃会社に連絡しても構わない、わかったなシルバー」
「うぅ……。 も、もういない……?」
「いないから安心しろ、それよりも本部の清掃の徹底だ。 わかっ
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