暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica9-Cザンクト・ヒルデ魔法学院・学院祭〜Confession〜
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「はい。生まれて初めてのお祭り、とても素晴らしいものでした」

イクスが目を閉じて今日の事を振り返る。美味しい物、楽しい事、色んな事があった。アインハルトさんも休んだおかげか、喫茶店に元気な顔を出してくれた。今年は一緒できなかったけど、来年こそはきっと・・・。

「っ・・・。ごめん、ちょっと外すね」

お手洗いに行きたくなっちゃった。フォルセティにはそう言いたくないから、ちょっと濁した感じでコロナ達に伝える。

「聖歌斉唱まであんまり時間ないから、急いできた方が良いよ?」

「うん。すぐ戻るよ!」

みんなと別れてひとり校舎に入る。生徒もシスター達もお客さんも校庭に集まってるから、校内は人っ子一人いなくて静か。そんな中でトイレに入って、用を済ませてスッキリ。そして個室から出たところで、わたしの視界にあってはいけないものが入った。

「え・・・? 男の人・・・? え、あれ、ここ、女子トイレ・・・?」

女子トイレに15歳くらいから40歳くらいまでの男の人が、まるでわたしを待ち構えるように佇んでた。混乱する頭の中。

「きゃ――っ!?」

悲鳴を上げそうになった時、一番近かった男の人がわたしの口を押さえてきて、さらにもう1人がわたしの背後に回って羽交い絞めにしてきた。体を持ち上げられて足が宙に浮く。頭の中は混乱から恐怖へ。

(なのはママ、フェイトママ・・・フォルセティ・・・!)

「聖王」

「聖王」

「聖王を、確保せよ」

「確保せよ」

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