119 復讐
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ん、おはよう」
「昨日は私を庇ってくれて本当にありがとうございます・・・」
「ああ、いいのよ、あの二人が悪いんだから」
「はい・・・」
そして二人は学校に入った。しかし、3組の教室に入る直前、何かしら騒ぎが聞こえた。
「何でしょうか・・・?」
二人は入った。その時、皆が振り向いた。
「ほ、堀・・・」
「皆さん、どうしたんですか・・・」
「大変よ、堀さんの机に落書きが!」
矢部が焦るように答えた。
「え!?」
堀は自分の机の落書きを見た。そこには大きな字で「ほりべんじょ」と書かれてあった。
「いや、いやあああーーーっ!!」
堀は絶叫した。
「だ、誰がこんな事やったんですか!?」
「分からない。最初に教室に入ったのは泉野だが、その前から落書きされていたんだ」
倉山が答えた。
「そうだったんですか・・・」
「それにしてもこれ油性ペンで書かれてあるから雑巾で拭いてもなかなか落ちないわよ」
「なら消しゴムで地道に消すしかないですね」
みどりは消しゴムを取り出して消そうとした。
「でも消すには時間がかかるわよ・・・」
桐畑みち子がそう言うと、とにかく先生に言う事を勧めた。
朝の会が始まり、賢島先生は堀の机の落書きについて取り扱った。
「堀さんの机に落書きしたもの、正直にここで申し出なさい。一体誰なんだ?」
しかし、誰も名乗り出る者はいなかった。その時、西原が挙手をした。
「先生」
「ん、なんだ、西原?」
「もしかしたら他のクラスの人がやった可能性があるかもしれません」
「そうか・・・。分かった。後で他のクラスの先生と話し合ってみよう」
こうして朝の会を終わらせた。堀の机については今日か明日のうちに洗剤を使って落書きを消すという事になった。しかし、みどりは堀への攻撃は続きそうな予感がした。
(もしかして、小倉さんと熊谷さんが・・・?)
みどりは昨日自分を庇った堀に文句を言った小倉と熊谷の顔が浮かぶと、彼らに怒りを覚えた。
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