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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第24話
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前の和解条約の際に現れた”空の女神”に誓った皇女さんのエレボニアの”贖罪”の一つである”惨劇で亡くなったハーメル村の村人達の墓がどこにあるんだ?”」

「!!」

「……言われてみれば、どこにもない――――というか、”ハーメルの惨劇が起こった後の状態のまま”だね。」

「一体どういう事なのだ……!?まさかとは思うが……エレボニア帝国政府はアルフィン皇女殿下が”空の女神”に誓ったエレボニアの贖罪の一つである”惨劇で亡くなったハーメル村の村人達全員の墓を建造する事”を実行していないのか……!?」

フォルデの指摘を聞いたリィンは目を見開き、フィーは静かな表情で呟き、ラウラは厳しい表情で自身の疑問を口にし

「一つどころか、エレボニアはアルフィン夫人が”空の女神”に誓った”贖罪”を全て実行していないわよ。」

「す、”全て”って……!」

そしてレンの説明を聞いたエリオットは信じられない表情をした。



「……お前達も知っての通り、エレボニアは一年半前のメンフィルとの戦争、メンフィルの介入による内戦終結、そして領土問題で旧共和国と揉めていた”自治州”だったクロスベルによる下克上で戦力や国力が大きく衰退した事に加えて、皇族―――特に現エレボニア皇帝であるユーゲント皇帝と政府に対するエレボニアの民達の信頼が失墜し、更にはゼムリア大陸での国際的な立場は地の底に堕ちた。」

「そんなあらゆる意味でボロボロになったエレボニアだけど、エレボニア帝国政府に復帰した”鉄血宰相”がボロボロになったエレボニアの復興だけで満足する訳がないでしょう?で、政府やユーゲント皇帝に対して落ちたエレボニアの民達の信頼を回復し、エレボニアを再びゼムリア大陸の覇者に戻してエレボニアの国際的立場の地位回復の為の手っ取り早い方法として、メンフィル・クロスベル連合の侵略によって滅びた長年の宿敵――――旧カルバード共和国の代わりに”宗主国”である自分達に歯向かった挙句、下克上までした新興の大国―――”クロスベル帝国”との戦争に勝つ事を考えたのよ。」

「だが、内戦や”七日戦役”の”和解条約”によって国力――――特に財政方面で深刻なダメージを受けた状態で、とてもエレボニアの一部の領土に加えてカルバードの大半を領土としているクロスベルに戦争を仕掛けた所で結果は”エレボニアの敗戦”が目に見えている。そして一日でも早くクロスベルに対抗できる戦力を整える為に帝国政府は内戦勃発前よりも軍拡を再開した。――――それこそギルド総本部が”異常”とまで思う程のな。」

「で、軍拡――――内戦やメンフィルとの戦争で失った戦力を回復・増強する為には当然たくさんのお金が必要な事は誰でもわかるでしょう?そしてそのお金を集める為に帝国政府はアルフィン夫人が”空の女神”に誓った”ハーメル
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