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とある3年4組の卑怯者
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堀内君に脅迫されていろいろないじめを命令されました。堀内君はその事すらまだ僕に謝っていません!堀内君はどう思っているのか聞きたいです!」
「わかりました。堀内君、あなたはどうおもっているのですか!?」
「うるせえ!!そんなのテメエらが俺をコケにすんのがワリいんだ!テメエもクソのくせしてなめた口聞くな!」
 しかし、たかしは引き下がらない。
「それならなんで授業を真面目に聞かないんだ!」
「うるせえ!!めんどくせえんだよ、授業なんて!」
 藤木はたかしがこんなに牙を向いている様子は初めて見た。やはり便利道具のように利用された恨みがあるのだろうか、それともいじめられっ子だったから強くなろうと決心したのか、前よりも強くなっている気がした。
「面倒くさいのかい?なら、学校に来るなよ!!」
 たかしは怒鳴った。
「うるせえ!!」
 この集会は堀内とたかしの口論へと化していきいそうになったのか、丸尾が止めた。
「西村君、もういいです、お座りください。堀内君、反省する気ありますか!?」
「うるせえ!!」
「『うるせえ!!』じゃなくて答えなさい!!」
 戸川先生が止めた。
「もういいですよ、皆さん、この事は後で先生達で話し合いますので今日はこれで解散にしましょう」
 こうして各クラスは解散した。

 堀内については暫くの間学校に来ないでくれと母親に連絡を入れた。結果、学級委員隊は彼を懲らしめる事はできたかは微妙だが、学校にいても迷惑なだけなので困る事はなかった。

 藤木は永沢と今日のたかしについて話していた。
「今日の西村君凄い気が強かったね」
「ああ、やっぱり恨みがあったんだろ。彼は堀内に利用されていたんだっけね」
「うん、僕に不幸の手紙を出したのも、笹山さんの上履きに落書きしたのもあいつが西村君にやらせたんだ」
「そうか、それは最低だね。藤木君以上に卑怯だね」
 藤木は永沢から相変わらず卑怯と思われている事に動揺したが、それでも言葉を続ける。
「うん、加えて彼は迷惑者だよ」
「まあ、君の言う通りだね・・・」

 たかしはまる子とたまえから声を掛けられていた。
「たかし君、今日はすごい気が強かったね。あの堀内に文句を言うなんて」
「うん、凄いカッコよかったよ」
「ありがとう、まるちゃん、たまちゃん・・・。僕はあいつにタロを殺されそうになった事があるし、それで僕はあいつがどうしても許せなかったんだ」
「たかし君・・・」
「そうだ、今日は二人とも僕の家においでよ。タロと遊んであげるよ」
「え、いいの?ありがとう〜。行こう、たまちゃん!」
「うん、そうだね!」
 その後たかしはまる子とたまえに自分の犬のタロを見せ、共に散歩したのだった。

 横須と南江は他のクラスメイトと共に下校していた。
「あれ
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