13 生死を賭けた戦いは、間違っても人生で遭遇したくないものである。
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振りかえると、自分と瓜二つの顔をした女が、黒を基調としたドレスを見にまとって立っていた。
_「長らくお待ちしていましたわ。
やっといらしてくださった。」
と、ジリジリ近づいてくる。
_「あなたは…私の…」
もしや、あの…
_「ええ、妹ですわ。
お姉様に会えて、嬉しく思います。」
笑顔が怖い…苦笑
_「そうですか。まさか私も、こんな形で会うことになるとは思ってもいませんでした。」
振りかえっても、
神楽ちゃんは、まだ動かない。
改めて彼女を庇うように立つ。
_「で?これはどういうことなのですか?なぜ、か…いえ彼女を狙ったのですか?拐うならば私を拐えばいいことでしょう?なぜそんな卑怯な真似をするのですか?」
_「なぜ?ですって?
それは、…何としてでもお姉様に来て欲しかったからですわ。
こうでもしないと、お姉様はいらしてくださらないでしょう?」
_「ええ、そうかもしれないわ。
でもね、それが何を意味するのかは、分かって言っているの?」
今まで黙っていた晋助が口を開く。
_「零杏は、…天使族に属するべき者である、という話を忘れたのか?」
_「いいえ。知っていますわ。
だからこそ、こうした機会を持ちたかった。なぜなら…」
そうか、麗奈と私は…
あの伝説の双子だったのか…!
私は、全てを悟った。
_「私を利用して、自分が王座につくために、私を誘拐しようと考えたが、私を直接誘拐することはできない、と判断したから、私の親友である神楽を誘拐し、私をおびき寄せる作戦だった、ということね?」
さすがですわ、
と、麗奈。
_「では、もう神楽は用済みでしょう?ホグワーツに返してもいいのでは?」
ふと微笑んで、連れてきなさい、と命令すると、どこからともなく先程の男たちが出てきた。
男たちが連れているのは、ボロボロになった総悟たちである。
_「ではこの者たちも、…ですか?」
_「ええ、もちろん。」
_「では、一つ条件がございます。」
神威、と声をかけた。
神威が現れる。
_「この神威に、勝てたら全員…
お姉様も含め、ホグワーツへ帰します。しかし、負けた場合は、この者たちは皆、私の部下となります。」
つまりこれは…
_「全員悪魔族入り、という訳ですか?」
_「そうですわ。ちなみに、悪魔族入りの仕方については、ご存知?」
_「その人を吸
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