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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第八十八話
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たか覚えてるかい?」
昨日…?
昨日は…束さんと食事して…アイツ等とベルリンを歩いて…楯無とヴィッサリオンと飲んで…
そこまで考えて、頭の片隅がズキンと疼いた。
「っぐ…!」
その後…その後…
頭の中で、金色に煌めく髪と瞳がちらついた。
「そうだ…スーサイドマスター。
スーサイドマスターと戦って…戦って…
戦って?」
そこから、記憶に靄がかかったように思い出せない。
「戦って…奴の四肢を切った…そのあと…
その……あ……と……?」
「そのあと、いっ君はデストピアをGNカノンで消し飛ばしたんだよ」
スーサイドマスターを…?
「そう…なんですか?」
「うん。そのあと倒れたいっ君を、ここに運んだんだ。
気になるならコアの映像ログを見るといいよ」
目の前にホロウィンドウを呼び出し、ログを漁ると、確かに俺はGNカノンでスーサイドマスターを消し炭にしていた。
「デストピアは灰になった。
だから、そうそう復活しない筈だよ」
「そう…ですか」
ホロウィンドウの中でスーサイドマスターを消し飛ばした俺に、多少違和感を覚えたが、些末な事だ。
きっと飛んでいた記憶の断片がそうさせるのだろう。
映像だけでなく、機体その物のログにも、GNカノンの使用履歴がある。
「いかんな…記憶が飛ぶとは…」
「いっ君は…いっ君は一人で色々抱えすぎなんだよ」
「そうですかね?」
「いっ君が何を悩んでるかは知らないけどさ、話してみない?」
話す…? 話して、どうする…?
話して…拒絶されたら…?
あの、悪夢のように、俺達…いや、俺から離れていったら…?
束さんが、俺を包み込むように抱き締めた。
「いっ君…何に怯えてるの?」
図星をつかれた俺は、体を強張らせてしまった。
「いっ君、さっき、怯えてた。
何もかもが怖いって顔してたよ」
「そんな顔を…してましたか?」
「うん」
「束さんは、何があっても俺達姉弟を、拒絶しませんか?」
「どうして私がいっ君とちーちゃんを拒絶するの?」
「本当に…俺達を見捨てないでいてくれますか?」
「うん。私の、私の夢に誓って」
束さんの瞳が、俺の瞳を真っ直ぐに見据えている。
「束さん。俺は…俺達姉弟は…
作られた人間なんです。
日本政府主導の、プロジェクト・メシア。
その計画で作られた遺伝子強化素体【メシア】。
それが俺達なんです」
たったそれだけの、短い告白。
それに対する答えも、そっけない物だった。
「ふーん…だから、何?」
「え?」
「例えいっ君とちーちゃんが人造人間だろうとロボットだろうと、いっ君
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