暁 〜小説投稿サイト〜
魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第八十七話
[1/4]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
「なんだ!?」
後方へ大きく飛び退く。
大通りから、路地裏の奥を見る。
先程まで倒れていた幼女が、腕を…その鋭く尖った爪を俺めがけて突き出したのだ。
「橙、認識結界」
『もうやってる』
幼女が、ユラリと立ち上がった。
エイドスを覗こうとすると、霞みがかかったように、あやふやにしか見えない。
「おい、テメェ何者だ?」
情報次元で、何度も霞みを突破しようと試みるが、その都度阻まれる。
術式ではない…筈だ。
だとすれば、必ず式が見える。
怪異にもエイドスはある。
おもしかに然り、レイニーデヴィル然り。
それらを分解しなかったのは、理由がある。
前者は、ひたぎさんが過去と向き合う為に必要だったから。
後者は、レイニーデヴィルを分解すれば、神原の腕諸とも消えるから。
それらのエイドスは見ることが出来た。
それが不可能って事は…
コイツは高位の怪異だって事だ。
「はは」ははは」はははは」はははははははは!」
その幼女は、年相応の高い声で、不相応な笑い声を上げた。
彼は、その笑い方に聞き覚えがあった。
「キスショット…?」
いや…現段階でのキスショットは見た目27くらいのはず…
よもやバタフライエフェクトか?
金色の髪に、金色の瞳。
「ほう?貴様アセロラ姫…キスショットを知ってるのか?」
アセロラ姫?
それは、キスショットがまだ人間だった頃の、語られない、語る者がいない童話…『残酷童話うつくし姫』の頃の名だ。
うつくし姫?
うつくし姫には、その後に続編が存在する。
その噺のタイトルは…『あせろらボナペティ』
そう、そうだ。
居た。
居たのだ。
一人だけ…居るのだ。
語られぬ童話を知りうる、語りうる者が。
語り部になりうる怪異が。
かつて暴虐の王が、死体で築いた城。
その死者達の怨念と恐怖と未練の集合体。
「勘違いしている所悪いがよ、俺様はキスショットじゃねぇ」
その怪異の名は…
「俺様は決死にして必死にして万死の吸血鬼」
そう、この、女の名は…
「「デストピア・ヴィルトゥオーゾ・スーサイドマスター」」
アセロラ姫を殺して、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードを産んだ者。
高貴故の罪から、アセロラ姫を解き放った者。
「なんだ…俺様の名前を知ってるのか」
「ああ、そうだな」
救いは二つある、まず彼女はグルメで自分が決めた相手しか食わない。
次に彼女は極度に力を失っている。
彼女は、アセロラ姫の血を飲んだ故に、もうそれしか飲まないというような怪異だ。
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ