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とある3年4組の卑怯者
117 退院
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理屈しか返さない堀内に先生は手を焼かなければならなかった。その様子を横須が傍観していた。
(くそ、なんであれだけの手を尽くしても糠に釘なんだ・・・!!)
「横須君、堀内の事気にしてるの?」
 自分と同じ学級委員の南江が曽川に佐屋島と共に現れた。
「うん、あいつのせいでウチのクラスも他のクラスも皆迷惑している。どうすればいいのか・・・」
「横須君、学級委員隊を結成したんでしょ?他のクラスの学級委員と協力して何とかしようよ」
「え?うん、そうだな。君も協力してくれるかい?」
「うん、でも私は学級委員隊の仲間じゃないけど大丈夫かしら?私は君ほど責任感は強くないし・・・」
「大丈夫だよ。他のクラスにも相談するよ。放課後残れるれかい?」
「うん、いいわよ」

 丸尾、本郷、横須、鹿沼、橿田の五人からなる学級委員隊に南江を入れた六人は放課後、2組の教室に集合した。横須が話を始めた。
「みんな集まってくれてありがとう。話としてはまたウチのクラスの堀内の事なんだが、児童相談所に言っておきながら相変わらずあいつは自分のやってる事を治そうとしない。それで同じ学級委員の南江さんにも来てもらったんだが、解決の糸口を考えて欲しいんだ。いいかな?」
「お願いします!このままだと私達のクラスの雰囲気が悪くだけなの!」
 南江も頼んだ。
「ズバリ、お任せくださいでしょう!それこそ我々『学級委員隊』の役目ですから!!」
 丸尾は張り切った。こうして皆考え合った。

 藤木はまる子からみどりが遊びに来るから藤木にも来てほしいと言われたためにまる子の家に行く事にした。初めははリリィや笹山が離れてしまう事が気になったが、卑怯を治すと決めたため、しかもみどりにも助けて貰った事もあるし、避けるわけにもいかなかった。さくら家に到着すると既にみどりも来ていた。
「ふ、藤木さん、こんにちは」
「やあ、みどりちゃん」
「あ、あの、中部大会、どうでしたか?」
「ああ、金賞だったよ。今度は全国に行けるよ!」
「え、そうですか!?おめでとうございます!!あ、そうだ、私その時、堀さんが転校前にいた笛吹に行ってきたんです。それでお土産を買ってきました。巨峰入りのシフォンケーキです。まる子さん、藤木さん、どうぞ召し上がってください!」
 みどりはお土産の箱を卓上に置いた。
「うわあ、ありがとう、みどりちゃん!」
「僕も貰うよ」
 まる子、藤木、みどりはお土産のシフォンケーキを食べた。頬が落ちる程の美味しさだった。
「うわあ、美味しいね。ありがとう、みどりちゃん!」
「うん、とても美味しいよ」
「ありがとうございます!私、藤木さんにこんなに喜んで頂けるなんてとても嬉しいです!」
「いや、僕の方こそ誘ってくれてありがとう」
 みどりは藤木に礼をされて非常に照れた
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