117 退院
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ラスを二人に差し出した。
「Hey、それでは永沢クンと城ヶ崎クンの退院を祝って乾杯!」
「乾杯!!」
皆が乾杯した。その後、皆は楽しく食べながら談笑した。永沢は藤木の姿を見て藤木に声を掛けた。
「あ、藤木君・・・」
「永沢君、何だい?」
「今日は誘ってくれてありがとう。それから君が見舞いに来てくれた時、あんな酷い事言ってごめんよ・・・」
「永沢君・・・。いいんだ。僕が君の事を助けようとしなかったのがいけないんだ。それに絶交してたからお見舞いに来ても文句言うのも無理はないよね」
「いや、いいんだ。藤木君はたとえ卑怯でも僕の友達だよ・・・」
「永沢君、ありがとう。そうだ、僕は二つの目標があるんだ。一つ目はスケートで世界一を目指す事だよ。そして二つ目は卑怯を治す事だよ」
「藤木君・・・、うん、君ならできるよ」
「ありがとう、永沢君・・・、僕、頑張るよ!この前の中部大会で金を獲ったから今度は全国大会で銅以上を獲って世界大会へ進むよ!」
藤木と永沢はこの場で本当に仲直りする事ができたのだった。その様子をリリィがまる子やたまえと共に見ていた。
「藤木君と永沢君、やっと仲直りする事ができたのね」
「本当だよ。これで永沢の嫌な性格も治ればいいんだけどねえ〜」
「ちょっと、まるちゃん・・・」
たまえがまる子を嗜めた。
笹山は城ヶ崎と話していた。
「これでもうピアノ弾けるわよね!」
「うん、でも暫く弾いてなかったからまた練習し直さないと・・・」
「そうね」
「また発表会で弾いたり、太郎君に聴かせてあげたいわ」
「うん、また頑張ろうね!」
永沢と城ヶ崎の退院パーティーが終わり、藤木は永沢、山根と行動を共にしていた。度々警察官達が彷徨いているのを度々目撃した。
「そういえば何だかお巡りさんがウロウロしているよね」
「うん、君の事件から清水市内の治安が悪くならないよう思って警備を強化するようになったんだ」
「どこに暴力団がいるか分からないからね。朝の横断歩道もお巡りさんが立って誘導するようにしているんだ」
「そうか、大変だな・・・」
三人はこれから自分の住む町が安全でなくなると思うとぞっとした。
学校では堀内が児童相談所通いをしながら学校に通っていた。しかし、それでも改善の気配がなかった。2組の担任は堀内を叱っていた。
「君は何しに児童相談所に通ってるの!?いい加減にちゃんと授業受けなさい!」
堀内は社会の授業を抜け出して、また他のクラスの邪魔をしていたのだった。
「そんな事で一々文句を言う先生の方がどうかしてると思うんですけど!」
「何ですって!?その態度は何よ!!」
「先生もそう言って怒る癖治した方がいいですよ」
「先生の事より自分のやってる事を治しなさい!!」
叱っていても屁
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