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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第23話
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や中佐の親戚といい、灰色の騎士やツーヤの妹といい、リベールのお姫さんに似た雰囲気を纏っている銃使いのお嬢さんといい、やるじゃねえか。さすがは、あのお調子者や”英雄王”達が設立に関わっただけはあるぜ。」

「お調子者……?」

「”Z組”の設立に関わったって事はもしかして……」

「オリヴァルト殿下の事ですか?」

アガットの評価を聞いたリィンが不思議そうな表情をしている中、ある事を察したエリオットは目を丸くし、ラウラはアガットに確認した。

「ああ、4年前のリベールの異変で知り合ってな。当時あいつは、身分を隠してリベールでスチャラカ演奏旅行をしてやがったんだが……俺の後輩を中心に、一緒につるんで最後には”結社”の陰謀をぶっ潰した。まあ、エレボニアの機甲師団を率いて小芝居を打ったりもしやがったが。」

「うふふ、まさに”茶番”のようなお芝居だったわね♪」

「おいコラ……”お茶会”で散々俺達を振り回した挙句、あのスチャラカ皇子と一緒に小芝居を打った”英雄王”達の関係者のお前だけはあのスチャラカ皇子の事は言えねぇぞ。」

アガットとレンの話にリィン達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中アガットは顔に青筋を立ててレンを睨んで指摘した。



「アハハ……そう言えば、ツーヤお姉様からそのあたりは少しだけ伺った事がありますわ。」

「リベールの智将と英雄王と協力してエレボニア軍の強引な介入を口先三寸で阻止したんだっけ。」

「あはは……つくづく規格外っていうか。」

「フフ、”紅き翼”や我等Z組の産みの親の一人でいらっしゃるだけはあるな。」

アガットのレンへの指摘にセレーネは苦笑し、フィーの説明を聞いたエリオットとラウラはそれぞれ苦笑していた。

「ああ、だが知っての通りヴァンダール家の守護職は解かれ、今のあいつの翼はもがれちまった。帝国政府―――いや”鉄血宰相”、ギリアス・オズボーンの意向によって。」

「あ………」

「……エレボニアの状況について一通りご存知みたいですね?」

「ああ、別にアイツを助けようってわけじゃないが……内戦やメンフィルとの戦争が収まったにも関わらず異常なまでの軍拡を続ける一方怪しげな連中が動き始めている。そんな状況でも、帝国政府のギルドへの規制は続いたままだ。」

「大陸中部にある、ギルド総本部も流石に見過ごせないって判断した。それで、アガットやシェラザードなんかがリベールから派遣されたみたい。」

「”シェラザード”というと……1年半前の内戦でアルフィン皇女殿下の護衛を担当した女性のA級遊撃士の方ですね。」

「規制されている状況で大陸で20数名しかいないA級遊撃士を二人も送り込むなんて、エレボニアはよっぽどヤバイ状況である証拠だな。」


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