第十一話
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第十一話 お茶の後で
今田先生はカーミラが帰ってから今日子先生に笑顔で言った。
「挨拶だったわね」
「ええ、あの人のね」
今日子先生も笑顔で返した。
「日本に来ての」
「そうだったわね、ではね」
「次に会う時は」
「戦いね」
そうなるというのだ。
「晴れてね」
「そうなるわね、ではね」
「その時は」
「戦いましょう」
今日子先生は今田先生に笑顔のまま言った。
「そしてね」
「戦うからにはね」
「負けていられないわ」
「ええ、負けてはいけないわ」
今田先生も言う。
「決してね」
「このことは絶対よ」
「そしてあの人と戦うからにはね」
「二人でないとね」
「絶対に駄目よ」
「さもないと負けないだけね」
「そうなるわ」
カーミラの実力を知っているからこそだ、今田先生は話した。
「私だけでも今日子ちゃんだけでも」
「勝てる人じゃないわ」
「だからね、あの人もそれでいいっていうし」
「オーストリアでの戦いの時からそうだったわね」
今日子先生は笑顔に真剣な顔で応えた。
「正直一人では勝てないことは残念だけれど」
「二人でもだから」
勝てない相手だというのは。
「仕方ないわね」
「二人で力を合わせて戦いましょう」
「使い魔の子達も含めてね」
「私達一人では勝てない理由もね」
今日子先生はこのことも話した。
「あの人も使い魔がいるから」
「それも沢山ね」
「だから余計にね」
「二人で戦いましょう」
こうした話をしてだった。
先生達は店を後にした、その時に二人で笑顔に戻ってこうも話した。46
「楽しい思いをしたし」
「塾の時間まで魔法の修行をしましょう」
二人で話してそうしてだった、店に勘定を支払ってそうしてだった。今田先生の家に戻って魔法の勉強をするのだった。
第十一話 完
2018・1・4
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