暁 〜小説投稿サイト〜
オズのトト
第八幕その十一

[8]前話 [2]次話
「紅茶も甘いお茶も」
「そうよね」
「私お茶漬けも好きですけれど」
「それでもよね」
「日本の普通のお茶をかけて」
「冷えた御飯に」
「そうして食べています」
 恵梨香はそうしたお茶漬けを時々食べています、恵梨香が言うには時々食べたくなるとのことです。
「お握り程じゃないですが」
「お茶漬けもよね」
「好きです」 
 そうだというのです。
「それでかけるのは」
「日本のお茶ね」
「それは決まっています」
「成程ね」
「御飯にはそうしたお茶ですね」
「和食だとね」
「そうです、私としては」
 こうお話してです、恵梨香はまたお茶を飲みました。そうして。
 それからです、また柿を食べるのでした。
「柿もいいですね」
「枇杷もどう?」
「食べていいんですか?」
「はい、どうぞ」
 にこりしとしてその剥いた枇杷の実を差し出します。
「こちらも」
「有り難うございます、じゃあ」
 恵梨香も柿を差し出しました。
「私も」
「柿をくれるのね」
「枇杷を頂きましたから」
 だからというのです。
「私も」
「交換ね」
「そうなりますね」
「わかったわ、じゃあね」
 笑顔で、です。ドロシーは恵梨香に応えました。
「交換してね」
「一緒にですね」
「食べましょう」
 こうお話して柿と枇杷を交換してでした、二人はそれぞれの果物も楽しみました。その後ででした。
 トトは食べ終わったドロシーの横でしみじみとして言いました。
「オズの国がアメリカを反映してよかったよ」
「色々なものが見られるから?」
「そして感じられるからね」 
 だからだとです、トトはドロシーに答えました。
「それでそう思ったよ」
「そうね、そう言うとね」
「そうだよね」
「ええ、私もそう思うわ」
 ドロシーにしてもというのです。
「アメリカが反映されるから」
「今もだよね」
「こうしてお握りにも枇杷も楽しめるのよ」
「日本のものも」
「アメリカに日本が入ると」
 移住してきた人達によってです。
「こうしてね」
「日本も楽しめるんだね」
「そうよ、じゃあ次はね」
「うん、後はね」
「今日はこの山をさらに冒険して」
 そうしてよく調べてというのです。
「そしてね」
「それからだよね」
「他の山も回ってみましょう」
「さて、どうした山か」
 教授が胸をわくわくさせる感じで言ってきました。
「今から楽しみだよ」
「教授は特に楽しみにしてるね」
「その通りだよ、ではね」
「うん、行こうね」
「他の山々にも」
 こうお話してです、皆はまずは真ん中の大きな山を巡りました。調べた結果山は本当に周りのオズの国の住人達の憩いの場に相応しい山だとわかりました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ