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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第八十三話
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なければいいのだが…)」
「何か言ったか?」
「いや、なんでもない」
side out
夏 更衣室
「んしょ…んしょ」
一夏がその長い髪を団子状に纏め、スイミングキャップの中に入れる。
「髪長いと大変だなぁお前も…」
学校の男子更衣室で、一夏と弾が着替えていた。
弾はもう慣れた物だが、周りの生徒はそうもいかない。
女みたいな顔の奴が上裸なのだ。
一夏が一番奥、その隣に弾が立ち、一夏を隠そうとするが、チラチラとした視線が止まる事はない。
「いつ見てもすげぇ筋肉だよなお前」
「まぁね」
一夏の肉体は無駄な脂肪は無く、しなやかな筋肉で覆われている。
しかしその筋肉の付き方は服を着ていると全くわからないようになっている。
焔のワイルドカードを見た目で嘗めてかかって痛い目を見た奴は多い。
「よし、きがえおわった。
いくぞ、弾」
「おう」
プールサイドに出るとき、弾が一夏を隠すように出たにも関わらず…
「あぁ、やっぱりか…」
「どうした弾?」
弾の視線の先には、鼻を抑えてあらぬ方向を向く数名の女子達。
「いや、なんでもないさ。
熱中症には気を付けろよ」
「ん、わかった」
一夏はペタペタと箒の方へ歩いて行った。
「こりゃ熱中症続出だな」
弾の呟いた言葉は、夏の熱気に溶けて消えた。
side in
「よう、箒。エロいな」
「お前もな」
はて?
「一夏、アンタすごい体してるわね…」
振り向くと鈴がいた。
「そうか?」
鈴の手が、俺の腹筋を撫でる。
「くすぐったいのだが…」
「いいじゃない。減る物でもないし」
「まぁ…別に構わんが…」
「カチカチね…
ねぇ、一発殴ってみていいかしら?」
鈴はニヤニヤしながら言う。
「なぜ男子高校生みたいなノリなんだお前は…
まぁ、いいや。そら、こい」
腹筋に力を入れて、仁王立ち。
「んじゃ、行くわよ」
引き絞った拳が、俺の腹に吸い込まれ…
「いったぁぁぁぁぁい!?
なによこれ鉄板でも仕込んでんの!?」
殴った鈴の方がダメージを受けていた。
「鈴、一夏は火燐さんと引き分ける程だぞ?
お前や私のパンチ程度でどうにかなる筈もなかろう」
「あー…そういやそうだったわね…」
「お前ら火燐さんをドラゴンか何かだと思ってないか?」
「「あの人ならドラゴンくらい倒せる」」
「裏ボスかよ…」
そんな話をしていると招集がかかった。
先ずは、全員が何れだけ泳げるか試すそうだ。
よし…ふざける以外ないな!
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