第3章
月光校庭のエクスカリバー
第26話 不穏な気配再びです!
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りがとうございました・・・・・・」
長かったような、短かったような快楽の波が終わり、快感の余韻でくたっとなってしまった。
「フェニックスとの一戦・・・・・・」
「フェニックス?」
ライザーとのゲームのことをなんでいま?
「倒れても倒れても立ち向かっていくイッセーくんは本当に男らしかった。そして、婚約パーティーに乗り込んで部長を救うなんて、それも不死身と呼ばれたフェニックスを打ち倒してまで。あんな素敵な戦いを演じる殿方を見たら、私も感じてしまいますわ」
「うひぃぃ!」
指で胸元をなぞられて、また声を出してしまった。
「これって恋かしら?」
キーンコーンカーンコーン。
朱乃さんがその質問をすると同時に学園の予鈴が鳴った。
「うふふ、またご一緒しましょうね」
そう言い微笑んだ朱乃さんは部屋から出ていった。
・・・・・・なんだったんだ、さっきまでの朱乃さんは?
―〇●〇―
「じゃあ、定例会議を始めましょう」
放課後、イッセーの部屋で始まったオカルト研究部定例会議。まず始まったのは、イッセーたちの悪魔の契約の計数発表だった。
「今月の契約計数は、朱乃、十一件」
「はい」
「小猫、十件」
「・・・・・・はい」
「祐斗、八件」
「はい」
と、ここまでがベテランメンバーの成果であった。
「アーシア、三件」
「はい」
「すごいじゃないか、アーシアさん」
「あらあらうふふ、やりましたわね」
「・・・・・・新人さんにしてはいい成績です」
「ありがとうございます!」
ベテランメンバーの好評にアーシアは嬉しそうだった。
「で、イッセー──」
さて、最後のイッセーはと言うと──。
「0件」
「め、面目ありません・・・・・・」
とまぁ、イッセーは一件も契約を取れていなかったのだった。アンケート評価に限れば、トップクラスだったりするんだが、契約を取ってなんぼなので、残念ながら評価対象にならない。
「がんばって契約を取らないと、上級悪魔への道はますます遠くなるわよ」
「わかってますとも! 来月こそはトップを目指します!」
部長に言われ、イッセーが気合を入れたところで、部屋のドアが開けられた。
「お邪魔しますよー」
入ってきたのはおばさんことイッセーの母親だった。
その手には、下のキッチンでできあがりを待つだけだった俺と鶫手製のお菓子を乗せたお盆を持っていた。
そろそろできあがるだろうとは思っていたが、わざわざ持ってきてくれたのか。
「すみません。そろそろ取りに行こうと思ってたんですが・・・・・・」
「いいのよ、明日夏くん。気にしないで、カルタ研究会の会合に参加し
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